2013年8月30日金曜日

アフリカ産の体、酒離れ

体の中の細胞はどんどん生まれ変わっていて、

数年たつと、もともとあった自分の体は(形は同じでも)すっかり違うものになっているそうだ



アフリカに来てから1年数か月がたつわけだが、そうなると

自分の体のうち結構な部分が「アフリカ産」になっているんだろうと思う




こちらの水、肉などのタンパク質、野菜からとれる栄養などから作られているこの体

ん~、自分では特に変わってはいないと思うけど(痩せたくらい)、実は何か変化があるのかも




熱いものは触れるようになったと思う(栄養の話カンケイないけど)

手で食べるウガリが出来立てだったらメチャ熱いし、手を洗う水が熱いときもあるし・・・鍛えられたかな(笑)




それと、マラリア予防薬を飲み始めてから1年がたとうとしているわけで

肝臓に強い作用を与えるらしいというから、長期間服用することで何か副作用があるかもしれない

関係あるのかないのか、お酒には弱くなったなぁ


        ☆         ☆         ☆


そういえば、最近は酒を制限するようにしている

一人でいるときはそんなに飲まないが、
誰かと一緒にいると、楽しんでいるうちに無意識に飲んでいて、合わせると多めな量になってしまったということが多い


すると次の日に
「あぁ、あれは言うべきではなかったな」とか
「自分ばっかり話してたな」とか


普段気を付けたいと思ってることをやってしまって、後悔することが多いのだ(笑)



そういえばお釈迦さんも「酒は止めなさい」って言ってたもんな


やめはしないんだけれども(笑)、自分で決めた制限は守って、自分を保ちつつ楽しくやれるようにしたいなと思っている

2013年8月29日木曜日

そういう問題じゃない

最近、おかげさまで「チナ」とか「フーハー」とか言うからかいにイライラすることはなくなってきたのだが・・・


今日は用事があって他の中学校に行き、その近くのお店でご飯を食べた


そこの店員が「ニーハオ、チナ」から始まり、しきりに「フーハー」「シンシャンション」「フニャホニャ」言っていたので、

客ならまだしも、店員が何言ってんだと思って、


「オレは中国人じゃないよ」

と言ったのだ


「あぁ、そうなんだ」と言ってからは、変なこと言わないただの親切な店員になったのだが



・・・・・・・・あれ?そういう問題じゃないな、と思った



おれが中国人だったらそれ言ってていいのか?



「オレは中国人じゃないぞ」って要するに「言う相手を間違ってるぞ」ってことだもんね


この言い方はやめよう

2013年8月28日水曜日

モチベーションノート

半年くらい前、気が落ちていた時に作ったモチベーションノート


朝、これを見ると元気に一日を過ごすことができる



中身は、日本の家族がくれた手紙や、日本で勤めていた学校の生徒たちがくれた手紙やメッセージなど


やっぱり、なんだかやる気がでなかったり、自分の活動が無意味なような気がしたりすることがあるけれど、これを見ると



「自分にはたくさんの大切な人、応援してくれる人がいるんだ」
「この生活は当たり前じゃなくて、今だけの特別な、ありがたい時間なんだ」
「慣れちゃってたけど、日本から見るとびっくりするような生活をしているんだ」


などなど、改めて日本にいたときの視点で今の生活を見ることができて、



どうせなら楽しもう」と思える


自分にとって大切なもの

2013年8月25日日曜日

あらためて散策

移動は自転車が多いのだが、歩くことが増えてきている


歩くと、景色が良く見えるし、いろんな人と挨拶をしたり話したりする機会が増えるから楽しい


いつも通ってる道ではない脇道を入ってみたりすると、家の近所でもまだまだ知らない所があるんだなぁと気付く

近所に大きなバオバブが隠れていた
・・・・右奥に何かあるなぁ

巨大なバオバブが倒されていた
子供がそこから出てきた・・・秘密基地なのかな

もっと歩き回って、新しく楽しい発見をしていきたい!


           ☆           ☆           ☆        

今日は、日本から送られてきた調味料を使ってみよう

お好み焼き
お好み焼きソースの力ってすごい・・・ウマい!


なるほど、よくその日のご飯をブログ等に載せる人がいるが、

自分が料理をするようになってみて、載せたくなる気持ちが分かってきた(笑)


見てほしいというより、「記念」に残したいというか、自分の中では結構大きな出来事なんだな

過去問題集・・・完成っ

過去問題集・・・完成っ!


約200ページにもおよぶ問題集だけれど、みんなに協力をしてもらったため、あっという間にできた


やっぱり協力すると、いろんなことが簡単にできてしまうんだなぁと実感


協力してくれた人たちに感謝感謝


さらに、見た目を整えるとか、分かりやすいイラストの追加をするなど、プラスアルファをしてくれていた人達がいて、「こういうちょっとした事でも、印象はけっこう変わるものだな」と感心した。自分も仕事には少しでもプラスアルファできるようになりたいと思った



さて、みんなでそれぞれのページを分担して作ったわけだが、今回とりまとめ役をしていて、勉強になることも多かった



◇計画の遅れ
   リマインドをしっかりしていなかったため計画が遅れて、
   完成品を作るタイミングが1か月ずれてしまった
◇統一することの難しさ
   集まったデータの中には、連絡していたものと違う形になっていたものもあった
   分かりやすいマニュアル作りや、マニュアルがなくなってもすぐ見つけられるような工夫が必要
   質の良い物を作りたい!と思えるようなモチベートを工夫して行うことが大切



「問題集を作ろう企画」はとりあえず来年の3月まで続くので、スムーズに進むように改善しながらやっていきたい

2013年8月24日土曜日

奨学金の申請が始まった→お肉調理ランキング

現在、学校では奨学金の申請が始まったところである


我々日本人ボランティアが運営する奨学金制度
ボランティアからの募金や、外部の方々からの寄付でまかなわれている



「奨学生は、来年一年分の学費(1000円程度)と、試験・模試費用(2000円程度?)が得られます」


という話なのだが、どう思うだろうか?




「え?それだけ?」と感じるかもしれない。そう、これだけなのだ。しかし、この金額が支払えない家庭(支払うのが難しい家庭)は少なくないのだ


申請をしに来る生徒は片親など家庭の事情があったり、家がその日暮らしでお金がなかったりなど、理由はさまざま



まじめでテストの成績はいいのにお金がなくて、試験が受けられなかったり、進級ができなかったり、教科書が買えなかったりする生徒がいる

日本国内のようにたくさんのセーフティネットや支援があるわけではないので、家庭の環境によっては打つ手がなく、学校を去ることも少なくない




もしも、この申請が奨学金委員会に通らなかったとしたら、オレが自分で生徒たちに奨学金をあげたい気持ちになっている



「援助慣れさせてはいけない」
「日本人はお金をくれる、という意識を植え付けてしまう」
「お金ほしさにボランティアを呼ぶようになる」
「甘えが生まれる」
「あげはじめたらキリがない」
「今後、日本人ボランティアがお金をせがまれるようになり、渡さなければケチと言われる」
「お金で解決するのはなんかせこいぞ」
・・・
・・・

とまぁ、次々と反対意見は頭の中に浮かぶのだが



どこぞの知らない人ではなく、目の前にいる未来ある子供の将来のために 少しの学費を出したり本を買ったりすることって、オレが自分でお金を(どうせしょうもないことに)使うよりよっぽど世の中のためになるはずだと思う



まずはお金を使わずにすむ方法を頑張って探すけれども、

生徒がどうしようもなく学校を去らなくてはいけない状況になったり、勉強したくても教科書や参考書がない生徒にはお金を使おうかなと思っている



どうせ日本に住んでいたら、やれ酒を飲みに行ったら5000円とか多い日は10000円が1日でなくなったりしてたわけだから・・・・・・・・



         ☆         ☆         ☆



話は変わって~~最近、どうすれば肉がやわらかくなって、臭みがとれるのかを試行錯誤中

吊るされて売られている

後ろの丸太の上でオノを使って骨ごと切り分けて売ってくれる




・・・・え?汚い??・・・・洗って火を通せば問題ないでしょう 

ただ、日本で売っている肉とは違って、かたくてにおいがキツイのだ




さて、今のところ

「柔らかくするランキング一位」 ・・・コーラにつける(そもそも肉自体を叩いたり切込みをいれる)

「においをとるランキング一位」 ・・・酒をまぶして焼くか煮る    


牛乳につけるとにおいがよくとれるらしいので、今度はそれも試してみようかな

2013年8月23日金曜日

過去問集・・・やるぞぉ

「国家試験の過去問集と、対策の演習問題集を作ろう」という企画を2か月前に立てた



国家試験は進級の可否を決める、大切なテスト


いちおう過去問題は本になって販売されているのだが、それは年代別に並んでいるだけで、

単元別になっている問題集は売られていない



なので、協力隊員がそれぞれ自分で過去問題を並べ替えたり、対策問題を作ったりしていたのである

この作業、すごく時間がかかる!!(日本なら、お金を出せば問題集や参考書が山のように売られている)


もちろんこの作業を通して、教師である隊員自体の能力も向上するのだが、2年しかない活動期間の中で、みんながバラバラに同じような事に何か月も費やしてしまうのはもったいない気がしたのだ


ということで、「みんなで一緒に問題集を作ってしまいましょう」という企画に至ったのだ



協力をしてくれる隊員に、「あなたは△◇の単元を作ってね」とそれぞれ役割をふり、現在手元にはみんなが作って、メールで送ってくれたデータが集まっている



後はまとめるだけ・・・

でも、せっかくみんなが協力してくれたもの
クオリティを少しでも高めたい

字の大きさやフォントがバラバラだったり、見た目に統一感がなかったりしたらもったいない

と思い、集まったデータを修正していくのだが、まー時間がかかる(笑)

でも国家試験の日が近づいてきていて、みんな完成版を待ちわびている


ひさびさに日本にいたときみたいな本気を出して・・・やるぞぉ!

2013年8月22日木曜日

語り継ぐもの

新約聖書の中に
「われを地上に送りたまいし者、常にわれとともにあり―父なる神はわれを見捨てたまわず」
ということばがある

信仰のある人にとってこのことばがもたらす救いというのは計り知れないものがあるらしく、事実このことばによって悩みや苦しみから救われたという人も多い(みんなが知っている偉人も)



自分とは前提(根本)がぜんぜん違うなぁと思う


善悪の判断から生き方に至るまで、神の存在が前提になっている人はある意味強いと思う
信じる力はとても強くて、これがあるのとないのとで大きく違ってしまうからだ
(例えば同じくらいの能力の人が2人いたとする。片方の人だけが信仰があり、「神が味方してくれるから自分は絶対に大丈夫だ」と信じている。信じる気持ちのある方がよい結果を招くだろう)



・・・自分が何か道に迷ったとき、道しるべになるものはなんだろう?






「宗教がなくて、どのように道徳教育を行うのか?」

この問いの答えとして新渡戸稲造は『武士道』があるとし、その中で



「義」
人間としての正しい道、正義を指すものであり、武士道のもっとも厳格な徳目

「勇
義を貫くための勇気

「仁」
人としての思いやり、他者への憐れみの心

「礼」
他者に対する優しさを型として表したもの

「誠」
言ったことを成すこと

「名誉」
名を尊び、自分に恥じない高潔な生き方を貫くこと

「忠義」
主君に対する絶対的な従順のこと



を挙げた

・・・うん、確かに、すべて納得ができる。(自分が日本人だからかな)



武士道、いいと思うけどなぁ


キリスト教なら聖書、イスラム教ならコーラン、仏教なら経典があるけれど、
・・・・日本は何をもってこの心を後世に語り継いでいくんだろう

2013年8月21日水曜日

視聴率100%

同期隊員を取材するため、テレビ神奈川の人がムトワラへ来ていて、

ムトワラの隊員みんなと一緒に晩御飯を食べる機会があった



その人はひとりでカメラを持ってやってきており(JICAの関係者がもう1人ついていた)、ディレクター兼カメラマン兼インタビュワー兼・・・・と一人で全部の役をこなさなければならないということだった。

「取材期間もすごく短いのに全部こなすのって大変ですね」と言うと、


教師の仕事も同じですよね?」と返ってきた


「監督から役者から全部の役を担って授業を演出して、視聴者である生徒に見せるわけだから」




あぁ、確かに・・・・・!


それでいうと授業は「視聴者参加番組」である

しかも、担当するクラスの生徒からしたらチャンネル(教師)を変えることができない、つまり視聴率100%の番組



・・・・・・テレビでは視聴率100%なんてありえない



自分がやっている授業は視聴率100%にふさわしいものなのだろうか?


生徒が50人いて、そこで40分授業をするならトータルで2000分(約34時間)の時間を背負って授業をするわけだ


気負いしてもしようがないが、責任と使命を持って、価値ある番組(授業)を作っていく仕事


やりがいは・・・ある

2013年8月20日火曜日

遊びながら英語の勉強

最近、空いた時間にゲームをしている



小さいときに好きだったソフト・・・


ただ、そのままやったのでは芸がないので、英語に翻訳されたものをプレイしている









難しい単語や表現がたくさん出てくるけれども、適当に飛ばしながら読んで意味を理解したりする練習になるし、

そもそも自分が好きでやっているゲームなんだから、苦痛なく読める




・・・・そういえば、確か幼稚園に行くか行かないかの年のとき、

ファミコン(テレビゲーム機)を買ってもらい、「ドラゴンクエスト」というソフトをプレイしたかったのだが


日本語が読めないという大きな壁があり・・・・・・父に「何て書いてあるの?」と聞きながらやっていたことがあったような気がする





ゲームで語学の勉強をするっていうのは、自分のスタイルなのかもしれない(笑)

2013年8月19日月曜日

スーツケースで運んだものは・・・

昨日は我が家で近所の隊員を集めて、鍋をした



・・・・だから何だ、という話かもしれないが


とりあえず鍋をするとなったら、入れる食材は何だろうか?想像してみてほしい


白菜、ネギ、豆腐、白滝、しいたけ、えりんぎ、えのき、豚の薄切り・・・・

いろいろあると思うが、上に書いた食材はウチの任地では手に入らない


だから普通は、「鍋を食べよう」という話になりえないのだ





今週、任地へ帰ってくる前の話

ダルエスサラームで中間報告会を終え、ショッピングセンターに買い物へ行った時のこと

食品売り場で、白菜やネギ、大根、きのこの乾燥したやつが売っているということが判明し、

大喜びで買って、スーツケースに入れて飛行機で任地まで運んだ(笑)



ということで、鍋をすることになったという流れなのだ




そこでも、大根おろしを作ってポン酢と混ぜようものなら、まだ鍋が煮立っていないうちから「うまいうまい」とチョビチョビ味見をして、いざ鍋が温まった時には大根おろしが半分に減っている(ほとんどなくなってた人もいた)という、冗談のような本当の話が起こり、

やれ白菜がおいしいだのネギの匂いがいいだのと、大騒ぎをして食べたのだった



日本にいたころ、幾度となく食べていた鍋
肉や魚ならともかく、白菜やネギ、大根なんてあって当たり前で嬉しくもなんともなかったが


いざ食べない生活を半年から一年やってみると、どれだけおいしいかということが分かる



スーツケースに入れて何百キロメートル運ぶほど、おいしい(笑)



日本にいたときは恵まれてたな・・・・・いい国だよなぁ  好きだな

2013年8月15日木曜日

日本からの郵便、小さなことからコツコツと

日本の家族から郵便が届いた


欲しいものは?と聞かれてリクエストしていたものがほとんどだったけれども

梅干し
乾燥野菜
かつおぶし
乾燥させたきざみネギ
青汁の素
サプリメント
ふりかけ
お好み焼きソース
七味唐辛子
うどん
だしの素
ようかん
スープ春雨
さきいか等のおつまみ
おかき等のスナック菓子
カップめん
いろんな色のボールペン
カラーマジック
スティックのり
カッター
目薬
海苔
ウェイパー(中華スープの素)
iチューンのカード



食べ物ばっかりだ(笑)  すごく嬉しい!!!

こういう所で生活していると、欲しくなるのはやっぱり「慣れ親しんだおいしいご飯」だな(*^^)


とにかく、おかげでこちらで料理に困ることはもうないんじゃないかと思う

ありがたい

        ☆        ☆        ☆


日本に住んでいた時は料理をほとんどしなかったから、家にみりんやだしの素なんて置いていなかったし、しょうゆや麺つゆも使い切らないうちに賞味期限が過ぎていたくらいだ


ところが、調味料や食材が手に入らないこちらの生活の中で、ゼロからスタートして自分にできることを少しずつ少しずつ増やしていった結果、料理ができるようになってきて、「料理が好き」と思えるようになった


不便な環境の中でやる気が出てスキルも上がるというのは皮肉なものだけど(笑)


日本にいたときはなぜ好きじゃなかったのだろう?・・・時間がないとかそういう理由もあっただろうけど単純に、「作れる料理の選択肢が多すぎて、何から手を出していいのか分からない」というのが主な原因かなと思う


と言っても、料理に関わらず何でもそうなのかもしれない



何か能力を伸ばそうと思ったら、まず自分の手の届く範囲の中のことだけを実行していって、不便でもできるだけ頭を使って工夫して乗り越える。そして工夫のしようがなく行き詰ったら、新しいもの(料理だったら調味料や調理器具、勉強だったら本や学校、スポーツだったら新しい道具など)を手に入れて、またそれを使って工夫しながら手の届く範囲を大きくしていく・・・・



今の時代は、過去の人達が作ってきた高度な技術やすばらしい道具がすでにたくさんありすぎて、どうしていいのか分からなくなってしまうことが多いのかもしれない



例えば小さな子供に弁慶の七つ道具を持たせて「戦え」と言っても、どれをどう使えばいいのか分からなくて何もできないような感じ


とりあえず道具は(七つあっても)一つだけ手に持つことにして、どう使えばいいのかな、相手がこう動いてきたらどうすればいいかな・・・と工夫していく

そして「どうしても相手が遠すぎるときはこの道具では戦えない」など、壁にぶち当たった時はそれに適した二つ目の道具を手にして、そしてまた工夫していく



「小さなことからコツコツと」は西川きよしさんの言葉だけど、その通りかな。コツコツやってみようっと

タンザニアに住んでいる

先日中間報告会があり、それで現在ダルエスサラームに来ている


同期である平成24年1次隊のメンバーがこれまでの活動の発表をする会である

活動の半分を終えて、これまでの自分の振り返りをしたり悩みを共有したり、今後のことを考えたりすることが目的



発表をしながら、この1年いろんなことがあったなぁと改めて実感した。こんなに長く感じる1年ってもうないだろうと思うくらい、密度が濃く、いろいろな経験をできたのだ。


報告会の中で、これまでの経験の中で成長した部分もたくさんあったけれど、逆に失ってしまった部分もあるんだなと気づいた



「初心忘るべからず」


とはよく言うが、これに近い感覚で、


「初めての時に感じた感覚、忘るべからず」


というのが、今の自分にぴったり合う気がする




初めてタンザニアに来たとき~

初めてタンザニア人としゃべったとき~

初めて職場へ行ったとき~

初めて自分が担当するクラスへ行ったとき~



いろんな「初めて」の中で感じた「感動」とか「違和感」とか、そういった感覚というのを忘れてしまっていたなと思った。
まぁ、それは悪い事ばかりでもなくて、タンザニアで生活することが自分の中で「当たり前」になってきて、感動も違和感もなく過ごせるほど「なじんだ」とも考えられる


だけど、せっかく日本人としてこの国に来ているのだから、日本人ならではの視点で物事を見て、何かタンザニアが良くなっていく手助けをできた方がいいよなと思う


日本にいた時と同じように、当たり前に毎日をただ繰り返し繰り返し生きている状態だが、

残りももう半年ちょいである


この貴重な経験を悔いなく過ごすために、日本人である自分にできることを一生懸命取り組んでいきたいなと思った。

このタイミングでありがたい中間報告会だった

2013年8月10日土曜日

センター試験まであと・・・


大学入試センター試験(共通一次)まであと160日くらい


インターネットでニュースを見ていると、塾や予備校の広告がよく目に留まる


もともと高校の教員をしていたから、そういうのは少し気になる


学校も今は夏休みで、たくさんの高校3年生が毎日毎日怠けたい自分と戦ってがんばってるんだろうなと思うと、「偉いなぁ」と本当に思ってしまう



ただ、塾や予備校の広告には「△△点アップの秘訣!」とか「◇◇の攻略テクニック!」とかいう文字が躍っていて、もちろんそれでいいんだけど・・・・・なんというか、この若者たちの勉強にかける大きなエネルギーを、もっと純粋に知識や教養、思考力を身に着ける方向に向けさせられないものかなぁとも思うのだ

受験勉強を一生懸命やることっていうのは間違いなくその人のプラスになるから、それでいいんだけれども、どうせそこまでやるのなら、「入試でしか使えないテクニック」の習得にいそしむのはもったいないなと思ってしまう ・・・・・だったらどうすればいいんだと言われると返す言葉もないが




何気なく、今年の1月に実施されたセンター試験の英語の筆記試験問題を解いてみた。やってみた結果は178点 
・・・はっきり言って、自分が高校生だった時とそんなに変わってない。


実際、点数は変わってないかもしれないけど、こうやってアフリカで仕事をさせてもらえる経験をして、(普段あんまり英語は使わないものの)英語で話を聞いたり、自分が話したりする能力は高校の時とは比べ物にならないくらいついてるし、自分としてはテストの点数よりもそういう力の方が欲しいなと思う ・・・それに、結局そういう勉強をする方が試験勉強より楽しめる気がする


受験生ははとにかく受験第一で、悠長なことは言ってられないと思うけれど、英語でも何の教科でもその中で少しでも自分にとって現実味のある事、楽しそうでやってみたい事ってのを混ぜて楽しく勉強していって、その結果テストの成績も上がった、という風にやっていければ素敵だよなと思う

2013年8月8日木曜日

ラクダが運ぶ冷蔵ワクチン

目に留まった記事



チュニジアで、医者がラクダと一緒に地方の村を訪れる


ラクダの背には太陽光パネルが載せられ、わきには冷蔵庫がくくりつけられている

そしてその中には薬やワクチンが入っていて、いわば「動く診療所」である





・・・この話、好きだなぁ


太陽光パネルの、一番素敵な使われ方なんじゃないかと思う

伝わらないニュアンス


「それで、結局何が言いたいの?」っていう言葉が、相手になかなか伝わらない・・・



現地の人と話している途中で、結局この人は何が言いたいのだろう?と思って、

「何が言いたいの?」とか「それで、何?」

と聞くと、まず間違いなく、それまで話したことと同じことを繰り返し言い始めるのだ



要するに、言葉(スワヒリ語)が理解できなかったんだと思われてしまうわけ




「違う違う、それはわかった。それで何?何が言いたいの?」

と聞くと、「分かったとか言いながら結局分かってないんだ」と思われ、また繰り返しが始まり・・・・

う~ん、どうすりゃいいんだ、となってしまう(笑)
言葉は理解できても、内容が理解できないのだ




なんかその・・・・指さしながらネコに、「あっちにご飯あるよ!」って言うと、差している指そのものを必死で見てきて、「いや、この指じゃなくて、差してるあっちあっち!」っていう・・・・そういうもどかしい感じ



そもそも、もし言葉(スワヒリ語)が理解できてなかったとして、もう一回同じこと繰り返したって分からないでしょう(笑)違うカンタンな言葉で言い換えるとかしないと


とにかくこのニュアンス・・・・うまく伝えられるようになりたい!




でも、「効率的に分かりやすく伝えてほしい」ってのは日本人としてのクセなのかもしれないなと思う

もっとゆっくりのんびり話を聞いて、コミュニケーションをとる余裕も必要なのかもしれない(笑)

2013年8月7日水曜日

先生たちに人気の・・・

最近、うちの学校で先生たちに人気の・・・




柱です



そう、左に見える、紙が取り付けられているこの柱(紙は付け外し自由)


「次、お前の授業あるか?・・・ないならこの柱を貸してくれ」と言われるようになった





やっぱりなぁ・・・・そうだもん。これ必要だと思ったもん(笑)だから大工に作らせたんだもん





日本の学校だと黒板の上部分に、こういう紙をはさむ部品がついていたり、黒板に磁石でくっつけることができたりする。

また、だいたい黒板の左右に、画びょうなどが刺せるボードがついていて、ポスターとか掲示物を取り付ける作業は簡単なのだ


ところがこちらの黒板は、壁に塗料を塗っただけのものであるから、授業の間みんなに見せておきたいカードとかの「置き場」がないのだ



模造紙にがんばって絵をかいたり図をかいたりした先生も、授業中は両手で広げて見せて、どこかに伏せておいて、また両手で広げて見せて・・・・という動作が必要になる



改めて・・・・・日本の学校ってちいちゃな事まで本当によく考えられて、便利にできていたなと思う

2013年8月6日火曜日

生活費・・金持ちの壁

180円 キャベツ1玉
240円 ニンジン1㎏
 90円 玉ねぎ1㎏
 60円 ジャガイモ1kg
 30円 なすび大
 30円 ピーマン大2個
  6円 しょうが1片
  6円 オレンジ1個
480円 牛肉1kg


今日の買い物の値段である



ちなみに、生活費として毎月3万円程度使うことができる。

家賃(水光熱費除く)はJICA(または配属先)が支払ってくれるので、自分で払わなくてよい



今住んでいる家の水光熱費は定額で、だいぶ高めの設定だがそれでも月々3000円

インターネットの代金は、5GBが1500円


バスで任地ムトワラから大都市ダルエスサラームまで300km移動すると720円

飛行機でムトワラからダルエスサラームまで移動すると9000円


外食(ローカル)では、米かウガリと豆、スープ、野菜が少しのセットで60~120円、串焼きの肉は一本が60円

瓶ビール1本 120円

ミネラルウォーター(1.5リットル) 60円




・・・少しイメージがつかめただろうか





実際、家賃を除いて一カ月に使えるお金が3万円というのは、校長先生を超える(?)ほどの金額らしく、都市部に派遣された隊員は別として、我々田舎の隊員は町内ではお金持ちなのだ



現地の人達と同じ生活水準で、同じ目線でボランティア活動を行いたい隊員はたくさんいて、その人達は自分がお金持ちな状況は望んでいないのだが、実際はそうなってしまっている


とはいえ、もし仮に我々が本当にお金を持っていなかったとしても、現地の人からすると「中国系の人だ。お金を持っているはずだ」と見えて、目立ってしまう



コミュニケーションを取る際の一つの壁がここにある

2013年8月5日月曜日

近所の虫を測ってみた

久しぶりに虫の話



雨季が終わり、虫もだんだん減っていくのだろうと思うのだが、

最近、大きな虫が家の周りに出没し始めている


気になったので少し測ってみたのだ(手を横に置いて目測で)


定規などを見ながらイメージしてほしいのだが、



15cmのカマキリ・・・・・・・大きい!(茶色くて尻尾の先が二手に分かれたヤツ。日本で見たことはない)



6cmのコオロギ・・・・・・これまた大きい!(ちゃんとジャンプもできるが、ゴキブリのような水平移動も速い)




去年は道端に立派なオクラが一本落ちてると思ったらキリギリスだったし(測っておけばよかった!)、やっぱりアフリカ、大きな虫との出会いが多い




逆に小さいものといったら・・・・・・男の人かな

黒人って、筋肉がいっぱいついていて強そうなイメージがあるけれど、こちらで見る男性はほとんどがシュッとしてスマートである。足も細いし、尻はないんじゃないかと思うくらい小さい。

2013年8月3日土曜日

ラマダン(断食)から思うこと

今はラマダン(断食)の期間


ムスリム(イスラム教徒)は日が出てから日が沈むまでの間食べないのだ(例外はあるけど)



思い出してみると、自分も朝ごはんを食べずに出勤して、お昼も食べずに仕事をして、気が付いたら日が沈んでいたということは1,2回あるが、その時は「もう疲れた。腹が減って死にそうだ。もう嫌だ(何が嫌っていうわけでもないが)」という感じになったのを覚えている


これを約1か月も続けるわけだから、ムスリムはすごいなと思う


ムスリムがやってるレストランはお昼に閉まっていたりするので、我々のような非イスラム教徒からすると「昼ごはんどうしようかな」と困ることも多い


また、職場ではいつもチャイ(お茶)の時間にパンやキャッサバを買って食べるのだが、イスラムの先生たちが何も食べずにいる横でモグモグ食べるのも気が引けて、自分は外で食べてからスタッフルームに戻るようにしている。
ただ実際、ほかのキリスト教の先生たちは気にせずにスタッフルームで食べているし、イスラムの先生たちも気にせずに仕事したり話をしたりしている。そのあたりはさすがだなと思う。宗教って「損得」じゃないんだなと思う。


そしてこんな苦行を世界中で何億人という人が行うわけだから、宗教の力ってすごいなと思う





何年か前まで、宗教っていろいろとやらなきゃいけないことがあって、時間を損しているように思うことがあった。


毎日何回もお祈りをしなきゃいけなかったり、服装に決まりがあったり、禁止事項が多かったり、収入の一部を寄付しなきゃいけなかったり・・・・・・

ラマダンもその一つだし、チベットで五体投地をしながら巡礼をするというのも「えー!」と思った


でも、やっぱりそういうことには意味があって、やっている人たちの中でしっかりと消化されて、やらない人には分からないものを得ているというのが実際。きっと、「オレは宗教が違うからソレやらなくてもいいんだ。いいでしょ?」と言われたとしても、「へぇ、あなたはそうなんだ。私はやるの。」という感覚じゃないかなと思う。


損得で動いた結果かき集められた時間やお金も、たいがいしょうもない使い方をしてしまうものだし、「また無駄に使ってしまったな」と後悔なんてし始めたら完全に本末転倒なのだけど、でも多くの人はそうじゃないかなぁと思う


結局、当たり前のことだけど、がんばった分だけいい結果が生まれるということなんだろうと思う

自分は宗教はやらないので戒律のようなものはないけれど、こちらでいろんな宗教の人と生活をしていると、怠けてられないなと感じる

2013年8月2日金曜日

考えて動くこと・・けど逃げ遅れちゃダメ

日本へのお返事の手紙を今日送る予定だったのけど・・・


昨日、「書き間違えちゃったから、新しい紙に書きなおしたい」と言っていた生徒がいたので、
今日は書き直し用の新しい紙を持って学校に行った


どうせなら他にも書き直したい人がいるかな?と思い休み時間に教室へ行き、
「手紙の書き直しをしたい人は新しい紙があるよー」と言うと、

何人かの女子が、新しい紙(と前日自分が描いた手紙)を取りに来た。それに続いてわんさかと紙を取りに来る生徒たち

「こんなに書き直ししたい人がいるのか」と驚き、でもキレイに書くことはいいことだと思って紙をホイホイ渡した



さて、放課後、


手紙を提出していない生徒達がいる(笑)



「なんでこんなことになるねん」と思ったのだが、多分状況を考えるに・・・

・何人かの本当に書き直したい女子たちが紙を取りに行く
・それを見た周りの生徒が、「何かもらえるらしい」と気づき、とりあえず行ってみる
・どうやら昨日書いた手紙と、新しい白い紙を配っているらしいので、とりあえずもらう
・ほとんどの生徒は、書き直しをしている他の生徒を見て「書き直して提出するんだな」と気づき、書き直しをする
・何人かの生徒は、何も考えずにどこかに紙をしまったり、メモ用紙として利用したりした

といった感じなんだろうなぁと思う


来週まで手紙ちゃんと残してるかな・・・なくしてたらどうしよう
新しく書けばいいんだけど、もらった手紙までなくしてたら、相手の名前も分からないわけで・・・
先生にしばかれちゃうんだろうな

あぁ~、まぁこっちも悪いのだけれど(笑)、ただ流されるんじゃなくて自分で考えて動いてほしいなと思った(あと、相手の話をちゃんと聞くことも大切)


          ☆          ☆          ☆

これは笑い話だが、
全校集会の時、生徒がみんな何かから逃げ出すように走り出したことがあった


ところが実際、何から逃げているのか探そうとしても、誰も何にも見当たらない

・・・つまり、逃げなきゃならない理由なんて何にもなかったのだ



虫か何かにびっくりした生徒にびっくりした生徒にびっくりして・・・・・・・・・が波のように広がっていき、(その波が広がっていくのがはっきりと見えた)

なんだか分からないうちに全員逃げる運びとなったわけだ

なにやってんだ(笑)


でも、ライオンとかヒョウがいたら大変だもんな。俺みたいな日本人は逃げ遅れちゃうかもしれない

日本の学校からの手紙

日本にいた時に勤めていた学校の生徒から、タンザニアの生徒へ手紙が届いた

◇一つは、個人あての手紙
◇もう一つは、グループごとに作った、学校紹介の掲示物


学校紹介掲示物は図書館に貼ることになり


手紙は生徒に渡した


この写真はちょっとワザとらしく見えるかもしれないけど(笑)
もらった生徒たちは純粋に喜んでいた


そりゃあ、遠い遠い地図の端っこにある島(=日本)からお手紙がくるなんて、普通に生活してたら経験できないことだもんね


それぞれお返事をがんばって書いていた



辞書も教科書もなく英語で手紙を書く中学3年生(日常生活ではスワヒリ語を使用)
英語の細かいミスは気にせず間違ってもどんどん書いていく 
どんな文章だろうが伝わればいいし、伝わらなくても仕方ない、という感じ
日本人とは違う感覚だけれど、それでいいと思う


また、基本的に青ペンと鉛筆しか持っていないのだが、一生懸命素敵な手紙を書く生徒がいて、すごいなと思った

日本の生徒たちはどんな気持ちでこれを受け取ってくれるだろう

楽しみ!


          ☆          ☆          ☆


さて、学校紹介の掲示物や手紙を紹介したとき・・・


あまりにもたくさんの種類のクラブがあることにビックリし、

生徒が学校に夜7時8時までいることに絶句し、(彼らは3時には帰るので)

校舎がきれいなことに驚き(電気がたくさんついてて明るいというのもあり)・・・


と色んなところでいい反応を示してくれた(笑)日本では当たり前なんだけれどね



そこからは生徒からは質問ラッシュだった!



吹奏楽部って何?
名前の意味って何?
フルートって何?
バドミントンって何?
放送部って何?
将棋って何?
陸上部って何?
寿司って何?
ボーカルって何?
・・・
・・・


日本の生徒たちは、寿司や将棋ならまだしも、部活とか楽器の名前は知っているだろうと思ったのかもしれない。


しかし、放課後にやる部活というのがうちの学校にはないので分からない


また、うちは学校に電気もなければ理科室もグラウンドもないような状況である。年に1000円の学費が払えなくて困っている生徒も少なくない。ちゃんとしたサッカーボールを使ってサッカーをしている子供をほとんど見かけない


どちらの生徒も同じように、英語や理科、数学、社会を学んでいるんだけれども、ある意味ぜんぜん違う世界に暮らしているのだ



お互いにどんどん質問し合って教え合って、新しい世界を知っていってほしいと思う



・・・つづく

2013年8月1日木曜日

ゴロゴロだけど嬉しかった

今日、ご飯を食べに行った時の事


鶏肉を注文して食べていたのだが、ウマイウマイと食べすすめるうちに、

だんだん肉が赤くなっていき、しまいには血も見えるほどの生焼けの部分が出てきた


(ということで今、若干お腹がゴロゴロ・・・まぁよくあることだけど笑)



兄ちゃんを呼んで「生じゃないかー!」と言うと

「揚げなおす?」と聞いてきたので、


内心ちょっと「いやいや、新しいの持って来いよ」とも思ったのだが、そうするとこの鶏さんに申し訳ないので、

「もう一回揚げてきて」と言ったのだった。



すると、「どろぼうだー!」という声がお店の外の通りから聞こえた。

と同時にやじ馬がうじゃうじゃと向こうの方へ走っていくのが見え、うちの店にいた客から店員から「ワー!」と走って出て行ったのだ。


そう、鶏を揚げなおすはずの兄ちゃんも走って行った(笑)


しばらくすると、みんなでどろぼうをつかまえたらしく、ぞろぞろと帰ってきて、それぞれその時の様子を楽しそうに話していた。普段、変化のない生活を送っているからかこういうことへの興味はすごく大きいのだ。


しばらく時間がたってから、揚げなおされた鶏がやってきた


          ☆          ☆          ☆

その鶏が、今まで食べた中で一番おいしかったから、感動してそれまでのモヤモヤは吹っ飛んだ(笑)


はっきり言って任地ムトワラの肉はすごーくおいしい

他の場所で「おいしい」とすすめられる肉を食べても、「まぁ、別に・・」となってしまう程である


毎日必ず一回は肉を食べる生活(脂身はほとんどないので健康的だと思う)


例えば今日食べた鶏なんて、ただ揚げただけなんだけれど、いろんな味付けがされているケンタッキーよりもおいしいかもしれないと個人的には思う。

なんでかなぁ、このタンザニアの(安い安い)油かなぁ。


理由はよくわからないけれど、とにかくありがたい話(*^^)