2013年12月8日日曜日

今年の任地の活動は終了

任地ムトワラでの今年の活動は終了


ただ授業をするだけの日々だったが、言語や文化の違う場所ではそれだけでも精一杯だった

最後の1,2か月くらいでようやくまともな授業ができるようになったかな、という感じ



だんだん生徒や学校のいいところが見えてきて、こちらが楽しめるようになったのが一番良かった事かなと思う



来年は1月半ば~3月頭まで授業をして、それから日本へ帰国



残り少ないけれど、授業の「型」というかイメージはようやくできたので、生徒と一緒にがんばっていきたいなと思う


          ☆          ☆          ☆

年末の1か月間は、ひとりでできる仕事をしながら、合間合間に旅行へ行く予定

なんだかんだでタンザニアに来てまだ一回もキリンとかライオンとかを見ていないから、国立公園まで行って見てこようと思う


また撮った写真などここに載せる予定



・・・・・・あ、南アフリカとザンビアに行ったときのことを載せ忘れている・・・


どちらもいい国だったので、この休み期間中にその時の事も載せます

2013年12月4日水曜日

歩きスマホ

docomoの機能で、歩きながらスマートフォンを見るのを制限するものがあるらしい


スマートホンを見ながら歩いたり車に乗ったりして、接触事故を起こすケースが少なくないらしい

その中でも、スマートホンを見ながら歩き、締まっている踏切の隙間をすり抜けてしまい、電車にはねられるという大きな事件もあったそうだ



オレもどちらかといえば今時の若者(?)だから、こういう気持ちは分からないではない



けど、やっぱり遊園地でニンテンドーDSをしている子供などを見ると、すごく違和感がある



なんというか、大げさに言うとこういうのって一種の病気みたいなものだと思う



頭の中に何か情報を入れ続けておかないと気が済まない、という感じかな

「ただ歩いている」「ただ座っている」「ただ息をしている」・・・・・というのは自分で許せないという



歩いている間、耳を使わないのはもったいないですよ、音楽を聞こう

お風呂に入っている間、目を使わないのはもったいないですよ、テレビを見よう

映画を見ている間、口を使わないのはもったいないですよ、ポップコーンを食べよう

ただ座っているだけなんて、時間が無駄ですよ、何かしよう

・・・・・・何か、何か、何か、何か、




同時進行でいろんなことをやっているように見えて、人間なんて瞬間瞬間で一度に一つの事しかできないんだから、

結局、歩きながら音楽を聞いている人は、ちゃんと歩けてないしちゃんと音楽も聞けていないのだ(だから事故が起こったりする)




タンザニアに来て、こちらの人達はそのあたりはちゃんとやれてるなという風に思う

洗濯するときはただただ洗濯してるし、木陰で休んでいるときはただただ休んでいるし

もちろん、日本人みたいにいろんな物を持っていないから、やることがないってのもあるけど(笑)


十分こちらの人の方が普段から落ち着いてて、人生についてああだこうだ悩んでいないように見える




修行僧みたいに、「右足を出して」「左足を出して」・・・って集中する必要はないと思うけれど、

外を歩くときくらいは、周りの景色を見たり、音を聞いたり、漂ってくるにおいをかいだり、風を感じたりして、その場に今いる自分を意識した方が、けっきょく気分は楽になると思うんだなぁ



          ☆          ☆          ☆

今日は、雨宿りをしていたときに、変わった虫を発見



バッタかな?

キレイな色だった

2013年12月2日月曜日

ポイ捨て

そういえばここには書いていなかったけど


こちらではポイ捨てが多い・・・というか当たり前に行われている


紙くずだろうがペットボトルだろうが、歩いていようがバスに乗っていようが、なんでも道のわきにポイポイ捨てる


だから道の脇にはたいがいゴミが落ちている



多分、昔はそれでも「しばらくすれば土へ還るもの」しかなかったから大丈夫だったんだと思う


ペットボトルやビニール袋、乾電池など環境に害をおよぼしそうなものがやってきても、それまでと同じように道に捨てたり庭で焼いたりしているのだろう



乾電池が土やその周辺の水を汚染するんだとか、プラスチック製品を燃やすと体に有害なガスがでるんだとか、そういう「環境」に対する知識や配慮はまだまだないという印象を受ける





日本も、水俣病や四日市喘息などの公害問題を経験して、環境へ配慮するようになっていったわけだが

こちらでも何か大きな問題になるようなことがなければいいなと思う

2013年11月29日金曜日

気温を調べる

だんだん暑くなってきた


とは言っても、日本にいたときのように、天気予報をみて気温と天気をチェックしているワケではないので、

今が何度か分からない状況が1年以上続いている



なんとなく気になってインターネットで調べてみたところ

最高気温は34度くらいだそうだ


まぁ、そんなもんかな 暑いといえば暑いけど、日本の猛暑や熱帯夜ほどの苦しさはない
(ただしクーラーというものはないが)



朝方は涼しいので、去年と同じように早寝早起きをして、

朝の涼しい時間帯に動くようにしようかな(日本への帰国の時差調整にもなるし)


去年の家は電気がなかったから、早く起きすぎると暗くて何もできなかったけど(笑)
今年はその心配はナシ!


明日の朝から実行することにします

2013年11月27日水曜日

なんという海賊版

ハリーポッターの第7話の映画DVDが道端で売られていた

3000シリング(200円くらい)


安いなぁと思ったけど、よく見るとパッケージには「ブルーレイディスク」と書かれていた

「ブルーレイは見られないんだよね」と店員に言うと

「見られると思うよ」と言われ、(何を根拠に言っているのか分からなかったが)



買って帰り、パッケージを開けると中からは「家で作ったでしょ」というクオリティのDVDが出てきて、

これなら絶対見られるわ、と思ってパソコンで見ようとしたのだが・・・




ハリーポッターの第7話・・・・・だけじゃなくて、第1話~第7話まで全部入ってる!!(画質は悪い)

しかも、関係ない映画も入っている


ラッキーではあるけど、とんでもない海賊版・・・・

200円でハリーポッター7つ分って(笑) 日本には持って帰れないなぁ



           ☆          ☆          ☆

さて、Yahooニュースで見たのだが、視聴率の低い番組が打ち切りになるそうな


これはちょっとさみしいな、という気がした


もしも他の人達が見ていない番組を好きになって見ていても、途中でこんな風に切られてしまうのでは、見る気も起こらなくなるだろうと思う


作る側の責任というか、「何のために作ってるんだろう?」という疑問が出てくる。

そりゃあ「スポンサーの商品が売れる事→コマーシャルをたくさんの人が見る事→視聴率を高める事」というのがあるだろうけど


10%(1300万人)ならOKで、3%(400万人)ならやめやめっていう


んー、まぁどうでもいいんだけれど


今はインターネットもレンタルDVDもあるから、わざわざ一週間に一話ずつCM混じりにテレビを見る必要もないだろうし、テレビ番組を作る仕事をしている人達って大変だろうなと思う


今後どうなっていくんだろう

テスト監督

ただいまテスト期間中


テスト監督をするのだが、一個一個のテストの時間がめちゃくちゃ長い!

2時間~3時間

これだけ長いと、生徒も時間に追われることなくゆっくり問題を解いている


監督しているこっちもすごく疲れる(笑)

他の先生はちゃんと監督してるのかな?と思って他の教室を見てみるが、

先生がいない教室が多い



うーん、カンニングが多い訳だよなぁ


今日も「タニは試験監督をすごくちゃんとやる。生徒がカンニングできない」と他の先生に言われた


そう、オレが監督するとそのクラスの平均点は下がってしまうのだ(笑)


なんとも言えない状況である

2013年11月25日月曜日

Hole in the wallプロジェクト

「Hole in the wall」

10年以上前に、インドで行われた教育のためのプロジェクト

スラム街にパソコンを置いて、インターネットなど自由に使えるようにしたもの


それまでグーグルもウィキペディアも知らなかった子供たちが、次第にいろんな情報を検索して学習していったということらしい



確かに、開発途上国で生活をしていると、その感覚は分かる
教科書やインターネットなどの「学習するためのツール」が経済的事情で手に入らない子供がたくさんいるのだ

家にテレビがなければ、より自分の知る情報は限定されたものになると思う


全員ではないが、その中で「もっと勉強したい」、「もっといろんなことを知りたい」と思っている子供はいるし、まだ知ることや勉強することの楽しさに気付いていない子供もいると思う


こういう状況だと、Hole in the wallプロジェクトは、子供たちにとって大きな意味があったんだろうなと思う



思い返してみると、自分の経験の中ですごく印象に残っていることは、「YOU TUBE」を初めて見た時の事だ

自分の好きな動画を検索していつでも見ることができるなんて、便利すぎる。スポーツでも仕事でもなんでも、自分が真似したいと思える人の動画を何度も見たりじっくり分析したりできるやん・・・

とすごく興奮したのを覚えている

人が話している内容を、動画を何度も止めながら文字に起こしてノートに書いてみたり、テニスの動画をスローモーションで何回も見たり、いろんなことに利用した




「学習するためのツール」が手に入らない子供がたくさんいると書いたが、これは事実で

今のところ、教科書の内容をただ黒板に書いていくだけでも、教師が授業をする価値があるのだ

生徒は「知識を得るため」に授業を受けに学校へ行く


ただ、インターネットが自由に使えるようになれば、こういう形態の学校は需要がなくなっていくだろう

「先生が黒板に書いていることは、ネットを見れば載っている」

学校は何のためにあるのか、新しい目的が問われることになると思う


デジタル機器が途上国の教育の形を変えていくことになるかもしれない

2013年11月22日金曜日

一年の終わりとテストのやり方

どんな終わり方・・・・

今年最後の授業が終了


といっても、授業をしに行ったら生徒が大掃除をしていて、授業ができずに終了したのだが(笑)


これからテストが始まり、それが終わると一か月の長期休暇に入る


ちなみにテストは、地域の学校みんなが同じテストを受けるため、今回は自分で作成をしなくてもよかった




・・・・というか、実は今年は一回もテスト作成をしていない(自分でもびっくりだが)


どうしてそうなったのかという経緯はこうだ

1月~10月までは2年と4年の数学を担当していた。
この2つの学年は、一年の終わりに「国家試験」を受け、進級の判定がなされる。


年間で、前期と後期の2回試験を行うのだが、

前期は「国家試験の模擬試験」があったため、これをテスト代わりにするという学校の方針で、テスト作成をしなかった

後期は、国家試験そのものがあるため、テストの必要がないということになった





どうなのかなぁ?と思うところではある。「今学期に習ったところ」を「そのクラスに合ったレベルで」テストすることってすごく大切なんじゃないかと思うからだ
(模擬試験や国家試験は、すべての学年の内容をハイレベルで問う問題)

校長は、「学校のテストでいい点を取れても、それで調子に乗って、模試とか国家試験で結果が悪ければ意味がない」と言っていたが・・・

資格を取得するためのプログラムならともかく(自動車免許の講習など)、公立の中学高校なのだから、本番でうまくいくかどうかだけではなくて、途中のプロセスをしっかり認めていくことが大事かなぁと思う(まぁ、「中高卒業資格」という資格だと言われればそれまでだけれど・・・)

国家試験を合格しそうにない大多数の生徒にとって、テストは「点のとれないもの」つまり「勉強しても無駄なもの」という捉え方になってしまっているような気がするのだ

進級できなくても、掛け算ができるようになったとか、物事を考える時に工夫するようになったとか、人に説明するのがうまくなったとか、そういう小さなことだけでも力を伸ばせたら、公教育の大きな使命が果たせるように思う




日本の教育システムの中で育ったから、いろんなことに違和感を感じるのかもしれない

でも、今まで当たり前だと思っていたことを、改めて考え直すいいきっかけになった1年だったなと思う。

2013年11月19日火曜日

スワヒリ語でさえ

小学校ではスワヒリ語で授業が行われるのに、中学校からは英語での授業に切り替わる

試験問題も英語で書かれるようになり、数学の試験も「英語が分からないから解けない」という事態が起こっている

スワヒリ語で勉強すればいいのになぁ・・・と思うこともしばしば




ところが実は、スワヒリ語でさえ、生まれ育った村の言葉とは違っていることがあるのだ

それぞれの部族には特有の言葉があって、オレの住んでいる地域には「マコンデ族」の人が多い

マコンデ語というのがあり、最近はちょこちょこ生徒に教えてもらったりする



小学校でスワヒリ語を学び、中学校からは英語を使う、というめちゃくちゃにハードな教育プログラムなわけ。


日本人はみんな日本語だし(琉球は除くかな)高校も大学も、日本語のままいけるから楽だなぁと思った。
日本語以外の語学の壁は他の国より高いだろうけど、
「○○を勉強したい!」と思えば、純粋にそれだけを勉強できる環境にあると思う

なかなかハイレベルな内容まで、日本語で書かれた本が出版されているし、恵まれた国だなと思う
こっちではハイレベルな内容を勉強したければ、スワヒリ語の本がないものだから、英語を勉強するしか道がないんだもの

2013年11月18日月曜日

ブログのおかげ

この投稿が333個目の記事である


もうそんなに書いたかぁ、と自分でもびっくりしてしまった。

思えば協力隊になることが決まり、福島県二本松にある訓練所へ行く一週間前からブログを始めて一年半・・・思ったことを思うがままに(つれづれなるままに)書いてきた


自分で書いておいてなさけない話だが、後から自分で見返すと、「こんなこと思ってたのか」と改めてビックリすることも多い


ブログなんて協力隊にならなければ始めなかっただろうし、多分、協力隊活動が終わればこのブログも終了にすると思うのだけれど、


たった2年分でも自分の「日記」というか、「記憶」が残せるっていうのは嬉しいことだなと思う

写真やなんかは割と残っているものだけれど、その時どんなことを悩んでたかとか、どんな学びがあったかとか、そういうのって案外残っていなかったり覚えていないものだから


10年後とか20年後、何かの節目の時にこういうのを見返すと、自分にとって助けになると思う

残り3、4か月

思うことをつれづれと書き残しておこう

2013年11月15日金曜日

暑くなってきたけど

日本は寒くなったころだろうなと思う



こちらでは日に日に暑さが増している

基本的に毎日、ちょっと移動するだけで汗だくになる

じっとしていても汗だくになる(笑)


パソコンも熱々で動作が遅い



そんな中うれしい事といえば、マンゴーの季節になってきたということ


家の裏へ行って、ちょっとボーっとしてると

ドサッ!・・コロコロ


とマンゴーが木から落ちてくる

タダで(買っても安い)マンゴーを食べまくれるのって今だけかも・・・と思い食べる


うまい

授業の組み立て方とよく使うフレーズ

授業の組み立て方として、

・最初は、ウォーミングアップのクイズから入って、前回の復習を軽く入れる


・そして、この時間に習得してほしいこと、達成したいことを宣言する。
 

  例;ウォータータンクの高さを計算で求めよう(られるようになる)


・なるべく(無理やりでも)エピソードをつけて、話をする

  例;この間おばあさんにウガリの作り方を聞いたら粉と水が2:3だと言われて・・・


・授業の中で一回は笑いが起こるようにする(中盤以降で)

  ありがたいことに、こちらの人たちはすぐに笑ってくれるから、息抜きが簡単


・できる限り生徒が説明する機会を作る

  例;黒板にわざと間違ったことを書いたり、生徒を前に呼んで解説してもらうなど


・最後に簡単な復習をする。宣言が達成されたかどうか確認したり、大事な所を繰り返したりする。





授業の中で、「今、おれは何て言った?」と聞くようにしている


大事な部分や気を付けてほしい部分があったら、「今から言うから聞いてね」と念を押して、
そして説明した後にコレである。

一回の授業の中で2,3回以内(本当に大事な所でだけ使う)


聞いてなかったことが判明した生徒は、前へ出てきてpiga magoti(正座)である
次の質問に答えられたら自分の席に戻れる


言ったことを繰り返すだけという簡単な質問だから、
だいたいクラスのみんなはちゃんと分かっていて、
もし自分が答えられなくて正座させられたら恥ずかしいらしく

最近は「今から言うから聞いてね」と言ったらちゃんと話を聞く

そしていったん聞けば彼らは持ち前の記憶力で覚えてしまうのだ。



・・・・う~ん、「オレ何て言った?」はいい質問だと思う

中日ドラゴンズの元監督 落合さんが言っていたのをパクったのだが、


効果が高い。あんまりやりすぎるとよくないが、その授業の大切な部分を印象付けるのにめちゃくちゃ使える。

2013年11月13日水曜日

女子バレー新戦術

女子バレー日本代表が新戦術、「世界と同じことをしていては勝てない」

というニュースを見た。多彩なパターンで的をしぼらせない戦術らしい。


すごいなぁ、これだけ長年やってきて、まだ進化する余地を見せているなんて。



知らなかったのだが、女子バレーで日本は世界3位だそうだ。


1ブラジル 2アメリカ 3日本 4イタリア 5中国


ということで、明らかに日本の身長が低い



頭を使う事で世界と対等に戦っていく、というのはかっこよく見える



陸上の短距離みたいに純粋なスポーツは、生まれつき持っているものの差が努力で埋めきれないような気がするが、競技人数が多くなったり制限が多くなったりすると、才能のない人にも創意工夫で挽回する余地が出てくる。


サッカーは手を使えないし、バスケットはボールをつきながらしか移動できないし、ラグビーは前にパスが出せないし、テニスはネットがあってラケットでボールを打つし、・・・


制限があるから面白くなるのかな

2013年11月12日火曜日

ちょっとしたピンチー湿疹と企画

授業は楽しくやれているのだが、

それ以外の部分でちょっとしたピンチを迎えている


まず、なんだかよく分からない湿疹がたくさんでき始めた
何だろう・・・手とか足とか腰とか・・・すぐに治るといいのだけれども



そして、タンザニア教育研究会(協力隊の隊員の集まり)で出した企画
『国家試験対策・問題集作成』と『模擬授業大会』



『問題集作成』については、

数学の単元をひとりひとり割り振って、来年の3月までに問題と答え(詳しい解説は今回ナシ)をみんなで持ち寄って作りましょう
という企画にしようとしてたのだが、「解説がなければ意味がないだろう」というごもっともな意見が出てきて・・・

うーん、締め切りを延ばして6月までとかにすれば完璧なものが作れるだろうけど・・・

・企画したオレが3月に日本に帰ってしまうため、丸投げになってしまう
・締め切りまで半年間もあるような仕事を、任期2年の隊員が背負うのは重たくないか?
・どうせ6月締めにしたところで、実際に取り掛かるのは直前で、結局間に合わない人が出るのでは?

といったような不安がよぎる


個人的に描いていたビジョンとしては、いったん3月までに形にして(この状態でもまぁまぁ使える)、その後タンザニアに残る隊員たちが解説を作りたければアップグレードしていく、というようなものだったんだけれど

まぁみんな、どうせ作るなら完全なものがいいよなぁ。

どうするか・・・・いい案を考えないと


正直「めんどうくさい」とか「完成してもオレは使えないんだからどうでもいいやん(日本に帰っちゃうから)」「やらない人に批判されてまでやる筋合いないでしょ」という自分の心の弱い声もたまに聞こえてくるのだけど(笑)

やらないよりはやった方が間違いなく良いし、賛成してくれる人がほとんどだし、張り切ってやる。





『模擬授業大会』については、

アンケートで「この人の授業を見てみたい」という票をたくさん獲得するような人は「模擬授業をしたくない」と言っている状況で・・・


「ぜひやりたい」という人にもやってほしいけど、票の多かった人にもお願いしたいんだよな
そのバランスとりが難しい



          ☆          ☆          ☆

前にも書いたかもしれないが、「模擬授業」とか「研究授業」のように、他の人に授業を見てもらってフィードバックをもらうことはイイ事ずくめなのだ

良かった点を教えてもらって自信をつけたり、改善点を教えてもらって授業をよくしていったり・・・


もし自分の授業を他の人に見られたくない理由が「恥ずかしいから」という場合は、なおさら見てもらった方がいいと思う

恥ずかしい授業を、自分の教える何十人の生徒にやり続けるのですか?ということだから





また、授業を見る人にとってもすごくためになるはず

いい点を見つけたら盗ませてもらったり、「オレも授業したい!」とモチベーションが上がったり、改善点を指摘しながら「オレもこういうやり方をしないように気を付けよう」と改めて意識したり・・・


もし「○○くんの授業は見ても無駄だ」なんてことを言う場合は、よく勉強しなきゃいけないってことだと思う

いい授業をを見れば「盗もう」「やってみよう」と思うし、下手な授業を見たって「この部分を反面教師にしよう」「最近○○を気を付けるのを忘れていたな」と自分の授業の振り返りに役立つ


授業を見させてもらっても何にも学ぶものがないなんて、自分の視野が狭くなっている証拠だし、自分の姿もちゃんと把握できていないってことなんじゃないかと思う

自分がそう思ったら、勉強をして視野を広げて、自分をしっかり振り返る必要がある

2013年11月11日月曜日

色つきマグネット作戦・・と犬

 
正の数と負の数の計算の説明で最近使っているもの

色つきマグネット
4-3-5を表している
 
4 と -3 と -5 に分解して考える

同じ色は足し合わせられる
これで4とー8になった
 
正の数と、負の数を比べて、
負の数の方が数字の部分(絶対値)が大きい

色が違うと相殺される
負の数の絶対値8から、正の数4を引き算
 
残るのは負の数が4つ
つまりー4が答え
 
 
 
とにかく、「-10-3+2が
-10-5になって
-5になる」
と間違いまくる生徒はまだまだいるので、
根気強く繰り返し演習する
 
・・・
 
 
最後に、この間ウチで2日間だけ預かっていた犬
 
癒されるなぁ~

2013年11月7日木曜日

ハエのダイブと捕まった鳥

外でご飯を食べていると、ハエが寄ってくるのだが

ときどき、そのうちの2匹がもつれて(ぶつかるのかケンカなのか分からないけれども)机の上に落ちてくることがある


昼飯を食べていると、例によってもつれたハエの一匹がスープに落ちてきて

溺れて動かなくなった



・・・・


こういうとき、もつれていたもう片方のハエって何も感じないのかな?


罪悪感とか悲しみとか・・・


見てるこっちがちょっとさみしくなってしまった


っていうか、人が食ってる食べ物の中に落ちてくるなー!(>_<)



          ☆          ☆          ☆


そんなこんなモヤモヤしていると、一人の若者がやってきて、

店員に「ナイフを貸してくれ」とお願いしている


よく見ると、鳥を持っている


つかまえたから、これから食べるということらしい(どうやってつかまえたんだ!?)


うまいのか?と疑ったが、後で聞いてみたら「おいしかった」とのこと

2013年11月5日火曜日

ある実験とケーキミックスの話

ある実験があった

実験者が持たされた紙には、ランダムにたくさんのアルファベットが並べられている
そして、同じ並び方でアルファベットが書かれた紙を、たくさんの紙の中から見つけ出して、検査官に渡すという実験

その検査官の反応が
 ①さっと紙に目を通して確認し、「どうも」と言って手元に置く
 ②目を通さず、何も言わず手元に置く
 ③目を通さず、何も言わずシュレッダーにかける
の3パターンあって、

①のパターンでは、③のパターンより2倍意欲的に実験者が作業をしたのだ

そして、②のパターンは③のパターンとそう変わらない意欲性だった


結論;相手の努力を無視することは、それを破り捨てるのと同等のモチベーション低下を招く

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ケーキミックスの話

水を入れて焼くだけで完成するケーキミックスの売れ行きがよくない
会社の人は、どうしたらもっと売れるか考え、
ケーキミックスの中身から卵と牛乳の成分を抜いて売り出したら、より売れるようになった

手間暇が増える分、「私ががんばって作ったケーキだ」と他の人にも食べさせられるようになったからだそうだ


結論;がんばって作ったものは自分自身が高い評価をすることができ、またそれが自信にもなる



          ☆          ☆          ☆

上の2つの話を知り、生徒のモチベートの一つの形が思い浮かんだ


「簡単ですぐにできるものだったら、生徒もなんとか取り組んでくれるかな」という発想とは逆に、
少し手間暇のかかる課題を投げかけてみる
そして、ちょっとでも課題達成に向けて頑張っていたら、それをもらさずに認め評価する


・・・今でもよく考える事なのだが、学校の授業って、国内で有数のすごく教え方のうまい講師の授業をビデオで録画して、それを生徒が見た方がいいんじゃないかと思うことがあるのだ


「現場で、生身の人間が教えるメリットってなに?」


それについてはいろんなことを考えてきたけれど、今回の話はそのメリットに入れられる気がする



なぜなら、やはりビデオだと、分かりやすい解説がたくさん出てきて、「できるね、次。はいできるね、次。はいわかるね、次・・・・・」と進めていくタイプの授業になってしまいがちだと思うし、また勉強する人の途中までの努力が報われづらいように感じる


生身の人間が教えるメリットの1つ・・・・「モチベート」


課題が難しくて生徒が分からなくなっても、途中途中の達成や努力を評価してモチベートして、自信をつけてもらう


こうやって書くと当たり前のように感じるけど、日々の授業の中で意識できてないときも多い

そうなると、ビデオの方がいいってなっちゃうかもしれないもんね

意識しようと思う

2013年11月4日月曜日

ハリーポッター

ハリーポッター(第1巻)

 
以前本屋に置いてあるのを見つけ、なつかしくなって買ったやつ


初めて読んだのはずいぶん前


すごく面白かったことを覚えている
スリリングで、夜中でも布団の上で読んでいた
そして話の最後ではすごーくスッとして終われた

そして、「あぁ~、実はオレも魔法使いとかで、誰かから新しい世界への招待状とか来ないかな」
なんて考えたりしたのだ(笑)


この本では、主人公のハリーは最初親戚の家の中で虐げられた生活をしていて、あるとき急に「実はお前は魔法使いだ」「実はお前は、赤ん坊の時に凶悪な魔法使いの力を打ち砕いた、ヒーローで魔法使いでお前を知らない者はいないほどだ」と知らされ、そして魔法学校に入学して、なんだかんだで最後には世界を救うことになっていく


この本に限らず、ほかの本やゲームでも、主人公が
「お前は選ばれた者なのだ」
と言われて世界を救ったり、偉業を成し遂げたりする話は多い



そういうのを見終わった後、決まって
「あぁ~、自分も何か特別なものを持っていて、誰かがそれを見つけてくれないかな」
と妄想したりする


でも、実際にはそんなことは起こらなくて、「やっぱりな・・・」となんとなく劣等感

こんな人は多いのかもしれない



          ☆          ☆          ☆

現実の世界で活躍している人を見ると「あの人は才能があったんだ」とか「私とはもともと違う人(選ばれた人間)なんだ」って考えてしまうこともあるかもしれない


でも、実際はそういう人達は「それをやろうとする意志」を持っていて、苦労しながらもその意思を実行に移し続けたということなんだろうと思う


「誰かがオレの才能を見つけて、道を示してくれないかな」なんて夢物語(笑)みたいなことを考えている時間があったら、何かやろうと決めて何か月でも何年でもやり続けることが大切


この年になってくるとさすがに、自分が「選ばれた」人間じゃないことは分かったし、まぁ地道にやっていきたいと思う


そして時々、ヒーローものの本や映画を見て、自分を重ねて楽しんだりする




そんなもんかな

2013年11月3日日曜日

となりの学校へ

「タニ、明日の朝、アクイナス(隣の私立の中学校)で授業をやるから来て」

と同僚に言われた。研究授業でもするのかなぁ?と思って

「他の先生も見に来るの?」と聞くと


「いや来ない」


・・・・じゃあなんなのだろう?と思ったがとりあえず行ってみた



その同僚が来て、続いてウチの生徒たちがぞろぞろとやってきて、教室を借りて物理の授業

原理の説明や

実験の動画など

そう、プロジェクターを使いたくてもウチの学校には電気が来ていないため、電気のある隣の学校の教室を借りたというわけだ

なるほど~


なかなか日本ではありえない状況だけど、いろんな部分で助け合ってやっているんだなと思った


この物理の動画や説明などが入ったCDはタンザニアで作られたもので、よくできているなと思った。

普段の授業では黒板でしか授業できないので、実際に見てみるというのは生徒たちにとっていい機会になったと思う




そして、このプロジェクターはウチの学校の機材だというのが驚きだった!

「何で電気が来てないのにプロジェクターがあるの??」と聞くと

「教育の改善プログラムの一環か何かで割り当てられた」ということらしい


・・・・いつか電気が来た時のためかな?それまでは使える学校に貸せればいいんだろうけど

2013年11月1日金曜日

改善と愛情

「改善」という視点


日本人は効率をすごく大切にする、勤勉な国民性だと思う


日本人同士の話の中でも「この行動は無意味だ」「この作業は時間の無駄だ」「やる気が足りていない」などという内容が結構出てくる


確かに発展途上国にボランティアとして来ている我々日本人から見ると、こちらの仕事ぶりやシステムについて、不効率だったり怠惰だったりするところがたくさん目につく


「ここがダメだから、改善していこう!」

という流れである

何もおかしい事はない

改善点を見つけ、改善をしていけば、よりよい仕事やシステムになるのだから





・・・・でも、


改善点ばかりを探していると、あら探しをしているようなもので、その対象への「愛情」だとか「信じる気持ち」などが減っていってしまうように感じるのだ


「うちの職場は○○だから」「タンザニア人は○○だから」「タンザニアの教育は○○だから」っていう話題になったときに、欠点やマイナス点しか思いつかなかったとしたら、好きでい続ける事や信じ続ける事って難しいと思う

結局、こちらが心の底でそんなふうに思っているってことを周りの人は見ぬいているし、そうなるとお互いの関係も少しずつ悪くなっていってしまうかもしれない




こういう失敗は、自分もやらかしていて


生徒に対して、どこが改善できるか(つまり欠点は何か)を探して、

「ここをこうすればいいと思う」とか「改善点はなんだと思う?」という話ばかりになる


穴埋め作業・・・・その人のいいところはいっぱいあるはずなのに、欠点についてばかり話をしてしまっては、相手だってこっちだって面白くない





「改善」は「KAIZEN」と外国でも言われるように、日本の素晴らしい文化のひとつだが、上に書いたような落とし穴があるんじゃないかな、と思うようになったのだ


今自分が住んでいる場所や環境、職場や学校、または関わっている人に対して

改善点を1つ見つけるなら、その2倍か3倍、いいところを絶対に見つけるようにする


なかなか難しいけれど、努力して積み重ねていければ、きっといいことが起こる・・・はず

2013年10月31日木曜日

当面は基礎を重視

(3―1)×2+7+4×(5+3÷3)÷6


Form1(中2)の生徒100人中、この計算ができたのは9人だった

他の生徒は、2+7を最初に計算してしまったり等、順序の間違いが大多数だった



英語では計算の順序をBODMASと覚えるらしく
(Bracket Open Division Multiplication Addition Subtraction の頭文字)

スワヒリ語ではMAGAZIJUTOと覚えるらしい
(Mabano GAwanya ZIdisha JUmlisha TOa の頭文字)



まあどっちでもいいんだけれども、こういう基礎ができていないうちに
連立方程式とか三角関数(サインコサイン・・)とかを学習していくことになるというのが現状


我々日本人は、こういう語呂合わせみたいなものはなくてもできるようになっている
間違いなく演習量のたまものだと思う


こういう基礎の部分って、理解も大切だけどそれ以上に「身につける」ことがすごく大切で、無意識にできるようになるまで練習しまくる、っていうのでいいのではと思う



ということで、当面は授業でこういう基礎問題をやることに決定!

せっかく新しい内容を勉強しても、計算で間違えてしまってはもったいないもんね



          ☆          ☆          ☆

Form3(高1)に関しては、昨年の国家試験をパスした生徒達しかいないので、
クラスも1つしかなく雰囲気が違う

窓ごしに外からこのクラスの中を見ると、いつもたくさんの頭だけが見える(つまり、さぼったり立ち歩いたり遊んでいたりしない)

最低限の基礎はできている生徒が多いから、こちらのクラスはしっかり授業を進めていこうかなという予定

2013年10月30日水曜日

5つ目の学校見学

今日は朝の2コマだけしか授業がなかったので、終わってから他の学校へ授業見学に行った

海辺の小さな学校(ウチの学校のおとなりさん)

韓国のボランティアが入っていて、その授業を見させてもらった

Form3は少なく、出席している生徒は20人に満たない
少人数なため名前を覚えたりコミュニケーションをとったりしやすいらしい

なんと!プロジェクターを使って授業(機器は自分で購入した物)

化学の電解質の内容(だと思う)だけど、まぁ登場する英単語が知らない知らない・・・

日本語で習ってた自分でさえ相当苦労したのに、これを英語で習うというのだから、タンザニアの生徒は大変だなぁと思う



実験器具が学校に少ない事や、教科書や資料集の不足があるから、プロジェクターを使って図を示したりムービーを見せたりしているとのこと

確かに、言葉だけで理解するのは難しいけど、ムービーだったら視覚的に覚えやすいと感じた!そして何より、授業のアクセントになって集中力の維持に役立っていた気がする

また、実験ムービーの中に登場した人が、通販番組の人達のようにおおげさなリアクションをするから、見ていて単純に楽しかった。こういうユーモアも救いになるなと感じた



自分は数学を教えるということで、だいぶ楽をさせてもらってるなと実感

数学と違って、理科は覚えなければならない言葉や考え方が多いし、それを「外国の生徒に」「英語で」授業をするというのはすごく大変だと思う

見させてもらった授業の中には、生徒のモチベーションと集中力を維持するための工夫がたくさんあって、参考になった

          ☆          ☆          ☆

とりあえずこれで、近隣の行けそうな学校を5つ見て回ったことになる

参考になることがたくさんあったし、単純に楽しかった


そういえば、日本で働いていた時は「研究授業週間」のような特別な機会でもない限り、他の先生の授業を見させてもらうことなんてほとんどなかったし
授業の空き時間に他の学校まで授業を見せてもらいに行くこともなかった


うーん、今思うと「もったいなかったなぁ」と感じる

それぞれの教師で、持っている技術や視点が違うはずだし
学校それぞれで環境も生徒の雰囲気も違うし

それらを見させてもらって勉強することは、やろうと思えば可能ではあると思う


アクティブに動いていきたい

2013年10月29日火曜日

小学校での小数計算の教え方

Form1(中2の年齢)のクラスに初めて入った時、自己紹介などいろいろな話をした後で
基礎の確認問題を解いてもらった

その中で壊滅的だったのは、分数と小数の計算


分数は、足し引きのルールと掛け割りのルールがごっちゃになってしまっていて
小数は、小数点を打つ位置の間違いや、そもそも計算自体がおかしい場合もあった


これは小学校だったころに立ち返って勉強しなおしてもらわないと・・・

ということで、一応スワヒリ語の参考として小学校の教科書を見てみたのだが

 
ん?いったい何をしているんだろう?・・・・・・あぁ、小数点の位置を合わせてるんだな
 
 
日本のやり方とずいぶん違うなぁ、と思って説明書きを読んでみると
 
 

方法:
(1)小数点がない時のひっ算と同じようにかけ算をする
(2)答えが出る(まだ小数点は含まれていない)
(3)掛けられる数と掛ける数の小数点以下の数字の個数の合計=答えの小数点以下の数字の個数 となるように小数点をうつ



「あれ!?・・・・ってことは小数がない場合のかけ算のひっ算も日本式とは違うのか!?」と思って焦って調べてみると・・・


それは日本と一緒なんかーい!


じゃあ「(1)小数がない時と同じようにかけ算をする」ってのがもう全然違う話になってしまってるじゃないか・・・・


しかも片方に小数がないときは上のようなミックス形式で書かれているし
(上の部分の書き方は日本式と同じだが、計算の順序が左から右になっている)

覚えるパターンが無駄に多くて、生徒からすると

「どれが正解なのか分からない」

と迷うことになる気がする



ちょっとこれは生徒と話しながら、どのやり方が覚えやすいか検討が必要だな

引き継ぎの重要性

日本帰国まで5か月(実質の活動期間は3か月)という現在

新たにForm1とForm3の生徒を担当することになったのだが、授業準備や授業そのものも楽しめている(*^^)


スワヒリ語や英語にも慣れてきて、生徒の雰囲気も少しずつ分かってきて、これからいろんなことができそう!というタイミングで活動が終了することになる



協力隊の任期は基本的に2年


これを短いと感じるか長いと感じるかは人それぞれだと思うが、活動の質を考えると3年間が妥当だという話は聞いたことがあるし、納得できる

でも期間を3年間にすると応募者が激減してしまうらしい(確かに日本を離れる期間が2年と3年では全然違う印象を受ける)



簡単ではないよなぁ・・・新しい土地で2年間で結果を出すというのは


一人一人にできる事は限られているけれども、次々と新しく来る人へバトンをつないでいければ、「一からのスタート」を繰り返さないですむと思う

これまでにたくさんの隊員が行ってきた活動やその成果(失敗談も)、データやアイデアなどをうまく共有していくシステム作りが大切なのかな



          ☆          ☆          ☆

日本で働いていた時にも思ったことだが、情報を共有して引き継いでいくことって結構難しい気がする

せっかく引き継ぎをしたとしても、調べるのが面倒な形に保存されていたら誰も見ないし

どこかのタイミングで面倒くさがりの人が出てくると、過去から引き継ぎされたことが途絶えたり




引き継ぎをシステマチックに、しかもできるだけ軽い負担でやっていく方法が知りたい

2013年10月27日日曜日

近所の村へ遊びに

今日は近くの村で活動をしている隊員の所へ遊びに行った
働いている職業訓練校
大きなマンゴーの木が迎えてくれる


寮や教室、教員宿舎など

近所はこういう藁葺きの家ばかり

今は2週間の休み期間中で、生徒はほとんど実家へ帰っていた

水源地
ここから我々の住む町へも水が送られている

壊れて水が噴き出している水道管
もったいなー・・・・・・

湧き出ている水
水不足の隊員からするとなんともうらやましい光景

カシューナッツの木


豆の部分がよく食べるカシューナッツになるんだけど
じつは実の部分も甘くておいしい
お酒とかにしたらよさそうな味

わたの木

こういう実がぶら下がっていて

中にはわたがギッシリ



いわゆる田舎の町で、すごく楽しかった!
自分の任地からすぐに行けるから、もう一回行きたいな


ただ・・・・
不用意に箱を開けて、中にいたハチに追いかけられて(ハチの巣箱だった)
刺されるというハプニングはもう起こさないように気を付けようと思う(笑)

2013年10月24日木曜日

学校改善のための手引書、新たな学年の担当

今後の教育分野での発展を目的として
教育・職業訓練省が校長や教頭向けに発行した
「School Improvement Toolkit(学校改善のための手引書)」を見てみた

普段学校で活動をしている中で気になっていた点がたくさん載っていて
今後どんどん改善されていくのかな、と期待させられるものだった

「出席率などの生徒の問題」
「教師のモチベーションや能力の問題」
「学校の透明性について(←今日本でも議論されている、学力テストの順位公開など)」
「学校と地域コミュニティや保護者とのかかわりの強化」
「学校設備と資金調達の問題」

などなど、さまざまな問題についてその原因を考察したり、改善方法が挙げられたりしている


校長がいかにちゃんとしたシステムを作り、継続的にちゃんとチェック、評価していくかにかかっていて、「校長は大変だろうなぁ」と感じる部分はある

自分は外部の人間だから、中立の立場でうまく教師も校長もサポートしていくことができたらいいなと思う


          ☆          ☆          ☆

授業がなくなったので、他の学校の見学などを日ごとに行っていたら、学校それぞれのいろんな良いところ悪いところが見られて面白かった

自分の学校に戻って「あそこはこんな所がよかった」「あそこよりウチの方がこういう所がいい」と他の先生たちに話をすると、やっぱり身近な学校だからか興味を示してくれた。

学校見学はもう少し続けて、それをもとに改善案をみんなで作ってみようかな



・・・と、こんなことをしていると、「Form1とForm3の数学を教えていた先生がやめたから、今日から行って教えてくれ」という事を言われた

そんないきなりできるわけないやん(笑)

でも、いいタイミングでやってきたありがたい機会(*^_^*)


がんばってやろう!

2013年10月22日火曜日

なかなかの仕打ち

学校で、ある先生がサンダルをいっぱい持ってオフィスに入ってきた

「どうしたの?」

「生徒がはいていた」

「あぁ、禁止されてるのね」

「そうだ」



しばらくして外に出てみると、すべてゴミ捨て場で燃やされていた


なかなかの仕打ち(笑)

日本では絶対にありえないだろうなぁと思いながら、こういうことにも慣れてきた自分に気づき


近所のおばちゃんたちが、「壊れてないならちょうだいよー!」と叫んでいた

結婚式

同僚の結婚式に参加した

近所の教会

結婚式用の飾りつけ
(あれ?集合時間は過ぎてるのに誰もいない笑)

始まったら中にも外にも人がいっぱい

ケーキ入刀 その後お互いに食べさせ合う

参加していた子供たち

やっぱり盛り上がり好きなのか、歌って踊って、楽しい式だった!

ただ、歌(おそらくキリスト教の)や合いの手は知らないから参加できなかったけれども(笑)
いつも教会で歌ったりしているのか、小さな子供たちもみんな知っていて驚いた


参加させてもらえてうれしかった。お幸せに~!

2013年10月17日木曜日

教師の今後について思う事

今日も学校が休みだったので、家事をしたり語学の勉強をしたりだらだらしたりしていた


インターネットのニュースを見ていたら

「居眠り注意した教諭に逆ギレ、傷害容疑で中3逮捕」

という記事が出ており、それに対するコメントのほぼ全てが

「被害届を出した対応に賛成する」というものだった

この対応にどう思うだろうか

         ☆          ☆          ☆


さて、これは完全に個人的な意見なのだが、
今後、教師の仕事ってどんどんライン引きがされていくかもしれないと思う

つまり、ここまでが教師の仕事ですよと制限が設けられる(マニュアル化される)と思うのだ



これまでは、教師の仕事にはグレーゾーン(特に定められていない仕事)が多くて、
その教師教師で児童生徒への関わり方が大きく違っていたと思う。例えば


クラス一丸となってがんばっている時に差し入れをくれる教師や、間違ったことをした時にめちゃくちゃ怒ってくる教師、朝ごはんを食べさせてもらえない子に何か食べるものをくれる教師、休日返上で部活指導してくれる教師・・・


グレーゾーンの中でのふるまいに、その教師の人間性が最もよく表れて、お互いの信頼関係を築いて成長していくという構図があるのだと思う





ただ今の社会だと、このグレーゾーンがやっかいな方向に働くことも多く、例えば

「あの先生は差し入れをくれたのにあなたはくれないのか」
「長い間怒られて、これって体罰じゃないのか」
「なぜウチの学校では朝ごはんをくれないのか、同じように税金を払ってるのに不公平じゃないか」
「あの部活は休日でも練習があるのに、なぜウチの部活は休みが多いのか、やる気がないのか」

悪い事をしたのならともかく、よかれと思ってどこかの教師が頑張ってやったことを逆手に取り、それをしない教師は怠け者だという事を言われたりするのである


(まっとうな苦情は別として)おかしな苦情は聞き流せばいいじゃないかと思うが、なかなかそうはいかないみたいで、また公務員である教師は非難をするのも簡単


教師は「なんでもやってくれる人」が望まれているのだろう



でも、なんでもやれるわけはないし、限界を超えていろんなことをやろうとすると、かえって中途半端になって問題を引き起こしたりすることにつながる。そして行き過ぎたことをしてしまうと、それがまた非難の対象になってしまうのだ



こうなってくると、教師の中には「非難されない程度に仕事をして、そして余計なことはしない方がよい」というスタンスで仕事をする人が増えると思う

漫画『GTO』みたいに体当たりな指導をするのはハイリスクでしかない、というわけだ(例えが極端すぎるが笑)

何か生徒の問題を見つけてしまったときの対処法として「見なかったこと、気付かなかったことにする」というものがあったらすごく悲しい




結局、何か問題が起こるごとに上も責任をとらなければならないので、だったらライン引きをしようという流れになるかも、と思うのだ


例「差し入れは○○の時に△△を一人一個ずつ配ること。予算は最初から組んであります」
例「朝ごはんは食べさせない事」
例「叱る時は、一回の指導で一人当たり○○分を超えないようにすること」
例「休日の部活指導は、教師とは別で部活担当として雇われた人の責任の元で行う」

といったような具合だ。あくまで例だけど



グレーゾーンがなくなり、それぞれの教師ができることが限られてきて(いい意味でも悪い意味でも)、平等な、問題の起こらない教育になっていく


いろんな要求に対しても、「それは我々の仕事ではありません」とはっきり言えるようになり
余計なことに手を出して問題を引き起こしてしまう事もなくなり
行き過ぎた指導が問題になることもなくなり・・・



          ☆          ☆          ☆


例「傷害事件が起こったら警察に被害届を出す」というのも今後ありえない話ではない

法的になんの問題もないだろうし、全国で均一な指導ができ、効果もあるだろう



でも、きっと誰もが感じることだと思うが、そうなったら・・・

さみしいことだな



教師、保護者、そして社会の大人たちが、お互いを非難したり足を引っ張り合うんじゃなくて、子供のためになることを協力して考えてやっていければ、もっともっといい国になると思う (これができている地域はたくさんあると思う)


教師がマニュアル化されてしまったら、もめごとは減ってすっきりするだろうが、子供のことを考えるとどうなのだろう・・・・


いろいろ考えてしまった




児童生徒の成長に関わる、とてもやりがいがあって楽しい仕事だから、

いろんな教師が自由度を持っていろんな方法で児童生徒と接することができる、というのがよいと思う

2013年10月15日火曜日

やっっっぱりなかった学校

今日は学校があるって聞いてたのに・・・・

やっぱりなかった(泣)



実際、朝からイスラム調の歌がずっと流れていたし、

広場に200人ほどのムスリムが集まっていたから、なんとなく分かったけど・・・



でも、本当の祝日は明日だそうで(よく分からないけど)、

結局、今日も明日もお休みになるんだってさ



まさかの5連休

こうなってくると・・・・木曜と金曜、彼らはちゃんと学校に来るのだろうか(笑)


この2日間を休めば、9連休になるわけで


大丈夫・・でしょう!




          ☆          ☆          ☆

前回、蚊を退治するという事について書いたが、

やっぱり日本の蚊取り機はすごくよく効く


こちらでも蚊取り線香は売られているケド、正直ほとんど効果はないように思う

その点、日本製の蚊取り機(機械式)は効果がばつぐんで、


最近ウチで増えつつあった蚊をほとんどやっつけてしまったのだ


ますます家が快適になって、蚊の動き出す夜は引きこもってしまいそう

蚊を減らす研究

毎年、世界で膨大な人たちを死に至らしめているマラリアやデング熱

それを媒介する蚊は人類にとって、一番やっかいなヤツらかもしれない



蚊を減らすためにはどうすればよいのか、ということである研究が進められている

蚊を減らす方法は、「蚊をたくさん培養して、そこらじゅうに放つ」というもの



・・・・え?(笑)ちょっと説明が不十分だったかな



蚊といっても、「遺伝子操作で精子を作れなくなったオスの蚊」である




メスの蚊がこのオスに出会ってしまうと、生殖行為があったとしても卵が受精しないため

新しい蚊が生まれない



そうやってどんどん蚊の数が減っていくというのである



現に世界の何か所かで実験は行われていて、劇的に蚊の数が減っているらしい

今後、この「無精子の蚊」がたくさん作られ、世界中に運ばれていくかもしれない




タンザニアでは毎日蚊の対策をしている

蚊に刺されないようにすることはもちろん、予防薬も欠かさず飲んでいるし、熱が出ればマラリア検査のために針で指を刺して血を出す

蚊がいなければ、日々のストレスは相当に減ることはまちがいないから

この実験は嬉しい



・・・・でも反面、「そんなことしてもいいの?」という疑問はある

だって人間に置き換えたら・・・・

例えば宇宙人が地球人を減らすために

顔がかっこよくて、性格もめちゃくちゃ良くて、仕事もバリバリできるけど無精子の男を大量に生産し

世界中に放ったとしたらどうだろうか


すごく怖い話である



何か、してはいけない領域に手を出しているような気もするのである



うーん、そんなこと言い始めると、飛んでる蚊を手でパチンとやるのは人殺しと同じだってなっちゃうし


複雑

2013年10月13日日曜日

いつが休日なのか分からない

明日10月14日はニエレレデー(初代大統領ニエレレの命日)でお休みである

国家の父と呼ばれ、お札に顔が印刷されていたり、絵画が売られていたりする偉大な人物




そして、10月15日10月16日はイスラム巡礼の日でお休み

もう明後日の話なのだが、どちらが休みなのかまだ分からない


月の状態によってどちらになるかが決まるとか・・詳細はよく分からない




日本ではありえないことなのだと思う

下手をすると、来年の休日が決まっていないだけでも
「予定が立てられない」
と大騒ぎになってしまうのではないだろうか



こちらでは長い休みの始まる日や終わる日もギリギリになって変わったりしたし、
予定されていた会議がなくなったりすることもしょっちゅうだった


でも、何の問題もなく進んでいく(もう慣れちゃったな)



さて、10月15日(火)が休みだったら問題ないのだが、

10月16日(水)が休みだった場合、休みと休みの間の火曜日に生徒や教師はちゃんと学校へ来るのだろうか(笑)



「生徒はみんなちゃんと来るの?」と同僚に聞くと

「来るよ」と答えていた・・・・そうかなぁ



ちなみに、先週末の別れ際、その同僚に

「じゃあ来週の火曜か水曜にね!」と挨拶すると

「私はどちらにせよ休むから、木曜日にね!」と返ってきた



わお

2013年10月12日土曜日

風邪、インターネットの怖さ

風邪をひいた

本当に久しぶり・・・・タンザニアに来て初めてかも?


今日は学校帰りに野菜を買って、野菜スープを作った

症状も軽いし、明日か明後日くらいには治るかな!


          ☆          ☆         ☆

野菜スープの作り方をインターネットで探していたら、

野球選手がツイッターに書き込んだ内容が元で、
大変なことになっているらしいと知った


最近、ツイッターやFacebookでおバカな画像(店内で全裸になる等)を投稿して(バカッターというらしい)
大問題になったという事件も相次いでいたし、


不特定多数の人に情報が出回る「インターネット」って、
改めてちゃんと気を付けなきゃなと思った


「個人情報」という言葉はよく聞くけれど、
名前や住所、電話番号だけじゃなくて、自分が発信する情報(書き込みや画像)も
きちんと考えてから出さないと、後で取り返しのつかないことになってしまう


インターネットで何かを発信することは、道のど真ん中で看板に書いて掲げているようなものだと思うくらいでちょうどいいのかもしれない


これを書いたら、この画像や動画を載せたら、だれがどう思うか、どうなってしまうのか、

そういったことを考える想像力が問われる



それに、いくら自分が気を付けていても、周りから自分に関する情報が出ていくことはありえるのだから、

結局、普段の自分の行動や言動が、他の人に見られても恥ずかしくないようにしておくというのが一番大切なんだろうなと思う・・・・・当たり前か(笑)



でも、人間だから失敗することもあるし、羽目をはずすこともあるし、自分でも忘れたいような恥ずかしい過去もあるだろうし・・・


そういうのが簡単に広まってしまう社会というのも、怖いなぁと感じる


「悪いことができない社会」という良い捉え方もできるけど

考えようによっては「ミスができない社会」でもあるのかなぁ

2013年10月11日金曜日

学校見学

Form2の授業がなくなったことにより

一日に4コマ~6コマあった授業は半分に減り、

一日に2コマずつになった



それで、授業のない時間に、近くの違う学校へ行き
授業を見させてもらっている

今週は2つの学校を見させてもらった



環境が違えば、生徒の雰囲気も全然違う

それぞれにいいところがあって、それぞれに課題がある


いろいろ見て回って、良いところは取り入れて、ウチの学校で実践していきたいと思う

「あの学校はこういう良いところがあった」と紹介できれば、説得力も増すはず



とりあえずはウチで・・・・机をちゃんと並べるところから始めようかな(笑)



          ☆          ☆          ☆


今日は、同じアパートに住んでいる韓国人の家に招待され、そこに集まった人達と一緒に夕食を食べた

食べた後は、いつも英語の勉強会をしているらしく、それに参加することに・・・



・・・・すごーく難しい


次回から絶対に予習が必要だなと思った(笑)

とはいえ楽しかったし、すごくためになる会だなと思った


集まって勉強しよう!という発想・・・大学生の時以来無くしていたけれど、

いい刺激になると思う

2013年10月9日水曜日

課題を乗り越えるために・・・演習編

課題を乗り越えるために・・・演習編


今は、国家試験を目前に控えたForm4だけを教えているので、授業も演習形式になっている

柱としては2つ

①同じような問題を2回解く
②一人ずつ授業内で丸付けする



「①同じような問題を2回解く」に関しては
暗記型の勉強がこちらの生徒にとってもやりやすいだろうという理由から

1回目でできなかったことを復習して、解法のパターンを頭に入れて、
2回目でしっかり習得する

という流れをとろうとするもの
2回やったくらいで習得はなかなかできないけれど
1回だけで終わるよりはるかに覚えているみたいだから、時間はかかるけど2回やる



「②一人ずつ授業内で丸付けする」に関しては
ノートはとっていても説明を聞いていない生徒が結構いるという理由から

ただし、聞いていないというのは、不真面目という事だけではなくて、
ノートをきれいにとるのに必死で話を聞いていなかったり
ノートさえとっていれば、ちゃんと勉強したことになると思っていたり(多分)
いざ問題を解くときには、書いたノートを見れば解けるから大丈夫と思っていたり
・・・いろいろ

2回目の問題を解き終わった生徒から順番に、前に来させてその場で丸付けをしていく
ところどころ口頭で質問したりしながら、コミュニケーションをとっていくと、
「何回も何回も言ったのに全然聞いてなかったな(笑)」ということが分かる(まぁ知ってたけど)

改めて一人一人おしえてあげると、簡単に覚える

・・やっぱりみんなやればできる力を持ってるんだよな~と思う




早く終わっちゃった生徒には、チャレンジ問題を出すようにしている
周りのみんなよりハイレベルな問題をやっているということでモチベーションが上がってくれればいいな


          ☆          ☆          ☆


採点の時には、スタンプを押すようにしている

彼らも高校2年生の年齢だからこんなので喜びは・・・・・・・する(笑)


こちらではこういうスタンプはすごく珍しいので、成績に応じていろいろスタンプを変えたりすると案外喜んでくれる

2013年10月8日火曜日

Form2国家試験はじまる

ついにForm2の国家試験が始まった

この試験で平均30点以上を取れなければ次の学年へは進めない

どんな結果になるんだろう



ちなみに、ウチの学校の雰囲気でいうと、実は直前になっても
それほど勉強しなきゃというムードは出ない

本気で進学を狙っている生徒は自分でも勉強を頑張っているが
進学を狙っていない生徒はあいかわらず授業をさぼったりしている(こちらが多い)


進学できない生徒の方が圧倒的に多いもんな
がんばれというのも難しい状況なのかもしれない

とはいえ、あとは見守るだけである

彼らがそれぞれ望んだ結果になればいいな



          ☆          ☆          ☆

というわけで、担当していたクラスのうち半分の授業が終了してしまった

残りの半分はForm4のクラスなのだが、これも11月から国家試験が始まるため、


「今年のオレの授業はあと3週間くらいで全部終了してしまう」

のである。・・・・・早すぎる。10月で終了してしまうなんて


授業がなくなったら、

勉強したくても(お金がなかったりして)できない生徒が使える、問題集を作ろうかな

2013年10月7日月曜日

交通安全

日本で、有名な芸能人が交通事故で亡くなったということで、
ネットのニュースを見ていてもその話題で持ちきりだ


こちらでは交通事故はすごく多いらしく、実際にオレも小さい事故ならたくさん見てきたし(一昨日もスピード出しすぎのバイクがすぐ後ろでひっくり返った)、

車がグシャッとつぶれていたり、大型バスが横転しているのも見たことがある
また、自分が乗っているバスが片輪走行をしたりブレーキがきかないこともあった

他の隊員は、もっと悲惨な事故現場を見ていたり、
乗っていた車が石か何かに乗り上げて、ひっくり返ったということもあったらしい





タンザニアで、同期隊員がタンザニア人アーティストと一緒に交通安全の啓発の歌を歌っている

テレビでも流れているらしく、普及してきてるみたい

歌の名前は「Anzen Unten(安全運転)」歌詞はスワヒリ語で入っている



ちょっと注意するだけで防げる事故がたくさんあると思う

みんなが少しずつ注意して、減っていけばいいな

2013年10月6日日曜日

教師って言っても

半年後には日本の学校に復帰しているんだなと考えると、

「日本でちゃんとやれるのか?」

という問題が出てくる



いわゆる受験数学というものから2年くらい離れていることになるので、
「生徒に教える前にこっちが忘れちゃった」
ということも起こるのでは・・・いや、絶対起こる


受験問題を解いて、思い出していこう(笑)




そう、高校で数学を教えているんだ、という話をすると

「すごい、数学の内容が全部わかるんだね」
「入試問題とか、全部解けるんでしょう、すごいなぁ」


とかいうことを結構言われるのだが、

そんなことはない、というのが現状(残念なことに)



数学の内容でも、難しい事は知らないし
入試問題も、解けない問題がたくさんあるし

教師ごとで、数学のレベルは全然違うのだ
(案外これを知らない人は多い)


また教師も人間なので(当たり前だけど)、勉強しなければ公式や解き方も忘れていくから、授業することによって年々知識や技術は蓄積されていくにしても、日々努力(勉強)する必要がある

予備校の先生が講師になって行う「教師向けのセミナー(有料)」というものもあって、若い人からお年をめされた方まで、休みの日にたくさん参加しているくらいだ


スポーツ選手が体力を維持するためにトレーニングをするのと同じように、教師もトレーニングが必要というわけ



今のタンザニアでの生活も、トレーニングといえばトレーニングだが、

数学に関してはジェスチャーや板書の仕方、授業の構成のトレーニングくらいかな

あとは語学と、生きる事のトレーニングという感じだ(笑)



個人的にはすごくよい経験をさせてもらっているし、このことが今後の仕事にも生かせることは間違いないだろうが、

日本で2年間過ごさなかったことによって、得られなかった(あるいは失った)ものもたくさんあると思う


現職教員で協力隊に参加した人たちはみんな同じだと思うが、帰ってからの1、2年は新人のようにがんばって成長していくことになるのだろう

2013年10月5日土曜日

カッとして思ったことをすぐ口に出す

学校にいたら、郵便局から封筒が送られてきた

見てみると、モンゴルと書いてある

「あぁ、手紙か何か送ってくれたのかな」

と思ってよくよく見てみると、オレが2か月前にモンゴルへ送ったはずの封筒だった


「え・・・なんで戻ってきてるの?」


郵便局へ行って聞いてみた


「あぁ、モンゴルとか地域の名前を書く前に、国名を書かなきゃだめだよ」と言われ


「国名だよ。タンザニアとかケニアとかウガンダみたいな、国名。地域の名前じゃないよ」


「あぁ、たぶんこれがどこだか分からなかったから、ムトワラへ送り返されたんだろうな」


「今まで何度も手紙とか送れていたし、分からなくても調べれば分かるでしょう。ちゃんとお金もモンゴルまでの分を聞いて支払ってるんだし」


しばらくこんなやりとりがあって、しまいに・・・


「終わり」と言われ、封筒を返されたのだ


一瞬、カチーンときてしまって、


封筒を突き返し、机を叩いて「おかしいやろコラ」と言ってしまった(日本語で)



相手の人も、びっくりしてしまって(なんだか分からない外国語で怒られて)

「後ろで話をしてくるから、怒らないでください」と言って奥の部屋へ引っ込んだ



待ってる間、ひたすら反省

いまだに、カッときてそれをそのまま口に出すような事をやってしまってるんだよなぁ



しばらくしてから、奥の部屋から戻ってきて、

「送り直しました。」と言う

「そう」と応えると


「Pole sana(お気の毒に)」と言ってきた

「Asante sana(ありがとう)」と返事をして、郵便局を出た



よくよく考えると、この「お気の毒に」も日本ではありえない言葉なんだけれども(笑)


怒ったら送りなおしてくれてラッキーってことじゃないんだよなぁ

結局、すごくモヤモヤした嫌な気持ちが残る


もうやらないようにしたい

2013年10月4日金曜日

蛍の光窓の雪

奨学生(奨学金をもらえる生徒)の選考のため、初めての家庭訪問をした

今日は、来年国家試験を控える1年生の男子生徒の家


生徒の家の前で、その親戚のおばちゃんが商売をしていた
おそらく100シリング(6円くらい)のパンを売ったりしているのだろう

妹と親戚のおばちゃんと一緒に暮らしているらしい
お父さんは他界、お母さんも離れたところで働いている状況だった


家の中(電気はない、屋根はあるが天井がない)

寝室
 
このランプが家で使っている唯一の灯りだそうだ


「夜は暗くて勉強できないですね」と言うと、

「夜はこのランプを、彼が勉強するのに使ってるよ」とおばちゃんは言う

「でも、そうしたら他の人の灯りはどうするんですか?」と聞くと

「ほら、隣の家の電気があるから、この辺(家の入口付近)まで明るいんだよ、夜になったら外(入り口付近)にいて、寝る時に家の中に入ってるよ」と言っていた



もう、たとえ話ではなく本当に「蛍の光窓の雪」である
そういう状況もあるだろうとは思っていたけれど、
実際に生徒の家に行ってみて、改めて驚いた




「教科書は持ってるの?」と生徒に聞いた

「持ってません、辞書もないんです」

「だったら、学校のノートだけで勉強してるんだね。もし分からない英単語があったら困るね」

「そうですね」



来年、2年生になると国家試験や模試の費用、学費も含めて4万シリング(2500円)程度が最低でも必要になる。諸経費を加えればさらにかかる

日々の収入を考えると、この費用をねん出するのは大変だ



こうやって、自分にできる範囲でがんばって勉強している苦学生がいるのだ

こういう、将来のある子供のためにお金が使われるのはいいことだなと思う



奨学金以外でも、自分にできる範囲の中で、サポートしていきたい

2013年10月1日火曜日

犬の対処法(タンザニア編)

犬に追いかけられたらどうしたらいいの?と聞いてみたところ

「止まれ。逃げると追いかけてくる」
「石を投げつけろ」

ということだった


なるほどね


それと、ネットで調べたところによると
「傘などの棒をふりまわせ」
「光りをあてろ」
「エサをあげろ」

といったようなことも書かれていた


ということで、夜ご飯を食べに行くときは、
懐中電灯と傘とエサを持って、大きな石があったらあらかじめ拾っておけばいいのかな(笑)


吠える声が聞こえたら、立ち止まって懐中電灯の光を当てて
だめなら石を投げて
だめならエサを投げて
だめなら傘を振り回して
それでもだめなら戦う

という流れかな・・・・・めんどくさ(笑)


日本って、夜でもめちゃくちゃ平和な所だったなぁと思う

トイレでしゃがんだらサソリがいたり、家から出たら蛇が横切ったり、
家のすぐ近所で犬に追いかけられたりしたことないもん(笑)

まぁ、こういう生活も楽しいからいいんだけれど

2013年9月30日月曜日

犬に追いかけられた・・・

週末は、料理をしたり買い物をしたり、洗濯掃除と身の回りのことを全部やり終えて、

すごくさっぱりした気持ちで新しい週を迎えられるはずだったのに・・・



家のすぐそばの道で犬3頭に追いかけられた(>_<)

ワンワン吠えながらこっちへやってくる


足を噛まれないように必死で、方向転換をしながら足を蹴り上げ蹴り上げ家の方へ進む

また犬が相当近づいてきたら「ガー!」と大声で叫んで威嚇する



なんとか無傷で家までたどり着いた・・・


つかれたー(T_T)喉が痛い

さわやかな週末が一転、戦い疲れて終わった(笑)




そう、こちらでは犬(飼い犬or野犬)が多い

日本ではあまり見ないが、こちらでは結構いるので怖い


しかも狂犬病があるので、もし噛まれた場合は命にかかわるため、24時間以内にワクチンを打ったり、都市へ行って療養しなくではならなかったり、とにかく危険なのと面倒くさいので大変なのだ


明日生徒に、犬の追い払い方を教えてもらおうかな(笑)

2013年9月29日日曜日

給食のパンにハエねぇ

ネットのニュースで見たのだが
岐阜県の小中学校で、ハエがついたまま焼かれたパンが給食に出たらしい

ハエの付いている部分は除いて(ちぎって)食べるように指導したところ、
問題になったそうだ


そうだろうなぁ、ハエがついてたら嫌だろうなぁ


タンザニアでは、ハエはそこらじゅうにいて
ご飯を食べているとブンブン寄ってくるし
食材(特に魚や肉)は、もはや買う段階でハエが大量にとまっている

でも、そんなの気にしてたらご飯食べられないし(笑)
だいたいハエがとまっていたところで大して問題ないのだ
飲み物の中にハエが突っ込んで来たら、指でとってから飲むし・・・


このニュース・・複雑な気持ちになるなぁ(笑)

何で食べさせたんだ、問題になる可能性あっただろうってのもあるし
食べたくないって気持ちも分かるし
嫌なら食べなきゃよかっただけなのに・・っても思うし
ハエをとれば全然食べられるっしょ、もったいないって気持ちも分かるし
こんな事をわざわざ全国ニュースにしなくても、という気もするし


世知辛い・・・ってことなのかなぁ

2013年9月27日金曜日

おにぎりと、机の内部に巣食っていたヤツ

家に帰ったら、机の下に木の粉が落ちている

小さな虫が食べて、そのカスが下に落ちるのだ

でも、今日は粉の色が違う・・・


何でだろう・・・?と机をよく見てみると



あ!・・・・・・・・・・何かがいる!


穴が空いてて、その中から顔が出てる!
ちょっとでかいぞこれは・・・


中から追い出してみると・・


体長4、5cmのカミキリムシだった

大きなアゴを持っていて、噛まれたら間違いなくめちゃくちゃいたいだろうと思う


寝てる間に噛まないでね(笑)


          ☆          ☆          ☆

さて、話は変わって、「おにぎり」を作って学校に持って行き、同僚と食べた

「ゆかり」をまぶして、味付け海苔で作ったおにぎり


結果は・・・

不評


やっぱりかぁ(笑)すっぱいものは合わないんだな


でも案外、一緒に持って行った麦茶は飲んでくれた

これは意外だった。なぜなら、


ダルエスサラームの中華食材店で買った「緑茶」と「ジャスミン茶」


大喜びで一口飲んだら、「うぇー!甘いー!!」

砂糖がたくさん入っていたのだ

このように、こちらではみんな、お茶に砂糖をたーくさん入れて飲むので


ただの麦茶がうけるとは思わなかった


・・・次は何にチャレンジしてみようかな(^_^)

2013年9月26日木曜日

結果が伴わない

再来週から2年生は国家試験が始まる
これで平均30点以上とれなければ3年生にはなれない


少し前に受けた模試の結果が出た

平均30点以上がとれていた生徒は30人(全140人中)

そして数学で30点以上がとれていた生徒は2人だった



「数学(と物理)が悪すぎる」ということだった

まぁ、そうだよなと思う


現職教員でこちらへ来て、成果を上げられました!とは決して言えない状況



授業を充実させることも大切だが、結果を出すことも大切なのだ


来年の3月まで、残り短い期間だが、結果を伴う活動をできるよう、工夫していくつもり




この結果の中でのささやかな喜びとしては、0点の生徒が少なかったこと

数学は選択問題がないので、他の科目と違って「まぐれ当たり」がない

その中で、小学生レベルの計算(分数、小数、掛け算など)からつまづいていた生徒がのきなみ0点0点0点0点・・・・・ではなく、

これまでに習った内容にチャレンジして5点でも9点でも獲得してくれたことはうれしかった



この5点とか9点は落第点だから、進学の結果としては記録に残らないものだけれど、彼らは自分でがんばってとった点に自信をもっていいと思う



これまでのやり方を悔いたところで時間が巻き戻せるわけではないし、

今日初めてタンザニアに来たばかりだという気持ちになって、日々がんばっていくのみ!

2013年9月25日水曜日

久々に腹をこわし

久々に腹を下し気味・・・



今日学校で、同僚に写真(日本の特集をした雑誌)を見せながら日本の食べ物を紹介した

料理の種類が数えきれないくらいあること
日本人のオレも知らない食べ物がたくさんあること
見た目がすごくきれいなこと(いろどり豊か)
味噌や醤油など、調味料がたくさんあること

いろいろ驚いていたようだったが、一番は

生の魚を食べる事におどろいていた気がする

具がたくさんのった海鮮丼を見て、これ食べるよと言うと「オエー」と気持ち悪がっていた




さて、学校の帰りにお店に寄った

今日は魚があるらしいということで、焼き魚を注文

できあがり、ウマイウマイと食べていたのだが、中まで火が通っていなくて、生の部分があった

「生だから焼き直して」とお願いすると


焼き直された魚も最後まで火が通りきっていなかったのだ


「いや、焼けてないよ!」と言うと

「今日の朝とれた魚だから大丈夫」


「ん~~、それならいいか。」

・・・でもあなたたち生の魚はオエーじゃなかったっけ?(笑)
人が食べる分には気にならないのか


なんだかんだで食べ終わり


そして今、お腹を下し気味



どないやねん!

まぁ美味しかったからいいんだけれども(笑)


明日は学校に「おにぎり」を作って持っていく予定
どんな反応かなぁ(*^^)

2013年9月24日火曜日

また乗せてもらっちゃった

一週間休みだったので、JICAタンザニアのオフィスがあるダルエスサラームへ行って、
問題集(冊子)の印刷や、日本人ボランティア同士のデータ共有のための外付けハードディスクを買ったりしていた。(そして2日間だけ海へ行ってぼうっとしていた)

今、外付けハードディスクって、タンザニアで1テラバイトの容量で19万シリング(1万円強)で買えるということでビックリした!
どんどん安くなっていっている気がする。日本だといったいどれくらい安く買えるんだろう


         ☆         ☆         ☆

今日は久々に雨が降った

トトロみたい

雨が降ると道がドロドロになり、
氷の上を歩いているみたいにヌルヌルすべってこけそうになる

道をおそるおそる歩いていると、後ろから来た車が止まり、おっちゃんが
「乗ったらいいよ」
と言う

「ありがとう、でも靴が泥だらけだから・・・」
「問題ない、乗って」

結局、家の近くまで送ってくれた



実はしばらく前に自転車に乗らなくなってから、相当いろんな物に乗せてもらっている

歩いていると、通りすがりの車とかが「どこ行くんだ?」と聞いてきて、見ず知らずのオレを家とか学校まで送ってくれるのだ

よく見るとバイクにしても車にしても一人で乗って走っている姿はあんまり見ない
逆に自分が自転車なんかに乗っていると、「乗せて!」と頼まれることも多い

助けられる人が助けるのが文化なんだなぁと改めて思った

2013年9月11日水曜日

あー!机が食われてる!

なーんか、机の下に木の粉がこんもり積もってるなぁと思ったら
 

小さな穴が空いていて、そこから粉がポロポロ


↓犯人はコイツ


う~ん、だからってどうしようもないんだけどな(笑)
この机を買った時から中に住んでたんだろうと思う


          ☆          ☆          ☆

さて話は変わり、炊飯器でケーキが作れることが判明!


めっちゃ簡単!


我が家でこんなものを食べる日が来るとは・・・
紅茶ケーキとバナナココアケーキ


こういうお菓子はあんまりないから、食べると幸せ(*^_^*)


とはいえ、あんまり食べると太るのかな・・・
ケーキを作ってみて初めて分かる、ありえないくらいの砂糖とマーガリンの量



おかげさまでこちらに来てからは痩せている

太るものを食べなかったら太らないんだと分かった(当たり前か笑)


ちなみに・・・大学生の時(5年前)
ぽっちゃりしている

虫に食われても自分は食べすぎないようにしよう(笑)