2013年7月31日水曜日

銀行に振り込まれるものは?

次のような銀行があると、考えてみましょう。

その銀行は、 毎朝あなたの口座へ
86,400円を振り込んでくれます。
 
 
同時に、その口座の残高は毎日ゼロになります。
つまり、 86,400円の中で、あなたがその日に使い切らなかった金額はすべて消されてしまいます。

あなただったらどうしますか?
もちろん、毎日86,400円全額を引き出しますよね。
 
 
 

 私たちは一人一人が同じような銀行を持っています。
 
 

それは・・・・




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たまたま見つけたこの話、面白いなと思った

それは・・・何でしょう?



そう、「時間」


1日は86400秒。
誰にも平等に与えられる財産で、余ったからといって貯めることができないもの

大切に使いましょうという話なのだ


なるほどなぁ、うまいこと言うなぁと思った



          ☆          ☆          ☆

上の話を、「無駄を省き、時間を効率的に使いましょう」という風に捉えなくてよいと思う


ミヒャエルエンデという作家が書いた『モモ』という話を読んだことがあるだろうか



あるのどかな田舎に黒服の男たちがやってきて、

「あなたは一日の中で△△△△秒もムダに過ごしている事に気づいていますか?そのムダをなくして、余った時間を我々の銀行に貯金してください。あなたの人生はよりよくなりますよ」

と、もちかけるのだ。好きな人のために花を買ったり、ぼうっと本を読んだり、おばあさんの面倒をみてあげたり、そういう時間が全て削減可能なムダなことだ、と誘ってくるワケ(記憶が正しければ)


その結果、村の人たちは忙殺され、穏やかな心を失くしていくというストーリーなのだが、こうなってしまうと本末転倒である


「幸せな人生を送るために、時間を大切に使いましょう」という話が、
「時間を大切に使うために、苦しんでいます」というのでは違和感がある




仕事していようが遊んでいようが、その瞬間瞬間を大切に生きるようにできたら素敵だろうと思う


それはなかなかうまくできなくて、仕事しながら遊びの事を妄想してみたり、遊びながら勉強しなきゃなぁと妄想してみたり・・・今、何かをしながら過去のことを後悔したり、未来のことを不安に思ったり・・・

そういう事こそが時間の無駄遣いと言っていいと思う 


今すべきこと(仕事でも遊びでも休憩でも)に集中すること・・・・・難しいケド(汗)

2013年7月30日火曜日

スワヒリ語のことわざ

スワヒリ語にもことわざがたくさんある


「Kupotea njia ndiyo kujua njia (道に迷うことはすなわち道を知ることである)」


という言葉は特に好きで、他にも




「Bora kujenga madaraja kuliko kujenga ukuta (壁を作るより、橋を架けた方がよい)」


「Tukihesimiana daima tutapendana (私たちがお互いに尊敬し合うならば、ずっと互いに好きでいるだろう)」


「Kumpa mwenzio si kutupa (人にあげることは、捨てることではない)」


「Sahau ni dawa ya waja (忘れることは人にとって薬である)」




というのも気に入っている。素敵でしょう??



また、
「Hapana masika yasiyo na mbu (蚊のいない雨期はない)」
といったタンザニアらしいものもある(笑) 

2013年7月29日月曜日

カレーパーティ!・・・とお化け

たまたまカレーを食べようという話になり、
JICAオフィスの掃除のために任地ムトワラに来ていた人達の内の数人が我が家へ来た


自分の家(部屋)にこれだけ人が来ることって大学で寮生活をしていた時以来あまりなかったから
すごく楽しかった。
また来週からがんばろうー!と思ったのでした


          ☆          ☆          ☆

たまには変な話も・・・


少し話題にあがったのだが

「霊の存在を信じますか?」と聞かれたらどう答えるだろうか


自分の答えは「信じません」


おそらく霊を見てしまう人っていうのは「思い込み(意識もしくは無意識)」からくる「自己暗示」にかかって、実際にそこに存在していないものでも見えてしまうのだろうと思う。

(無意識の思い込みというのは、記憶にないくらい小さいときに得た情報とか、遺伝子レベルでもともと自分が持っている情報などが元になっているという意味)


だから霊を信じないとは言っても、「霊を見たんだ!」という人を「うそつき!」というつもりは全然なくて、その人には実際に見えていて、匂ったり触ったりできたというのは事実としてあるんだろうなと思う。その人にとっては存在しているといっていいのだ


こういう事を言っていると「霊を見ている人をばかにしてるのか」とか「罰当たりなことをしそうな人だな」とか「心霊スポットでも平気なのかな」思われるかもしれないが(笑)



◇霊を見ている人をばかにしているわけではありません
そもそも見えてしまうものは仕方ないでしょう。
場合によっては本能的な危機察知能力が高いがために霊を見るのかもしれない。
例えば森でお化けを見て逃げ出した人は、その先にいる野犬の群れを避けたことになったかもしれない。
廃墟で幽霊を見て逃げ出した人は、崩れてくる壁や毒を持った細菌を避けたことになったかもしれない。

◇罰当たりなことはわざわざしないです
罰当たりなことをしたら罰が当たるよっていう文化の中で自分は育ってきたから、「罰当たりなことをしたから罰があたるかも」と、無意識の部分で思ってる(洗脳されてる)。そうすると嫌なことを自ら(無意識に)引き起こす可能性があるから、わざわざやらない
逆に、先祖を大切にというような事は、そうやって自分が今元気に過ごせていることを感謝することが、自分の心にとってもいいことだと思う(思い込んでいる)から、やる


◇心霊スポットでは怖いです
これも、テレビとかお化け屋敷とかでさんざん洗脳されているので、「怖いなぁ」と思うようになっているからである。無意識にでも怖いと思ったら、精神衛生上よくないことが起こるだろうし嫌である



そもそも自分がちゃんと見ているつもりになっている物でも、本当にそれが正しいのか疑問である。大きな山とか時計台を写真に撮って見てみると、意外に小さく映っていたりしたことはないだろうか?目から入った情報を脳が処理をする時に大きくしてしまっているのだ。結局は自分の脳が情報処理をした世界に自分は住んでいるようなものなのだ


有名な話だけど、
赤い布があったとして、「これは何(なに)色ですか?」という質問をしたら
AさんもBさんも「赤です」と答えるでしょう。
でも、本当にAさんに見えている色とBさんに見えている色は同じ色なのだろうか?

色が反転して見えているかもしれない
でもAさんもBさんも小さなころから「これが赤だよ」って教わっているから、「赤です」と答えて、お互い同じ感覚を持っているなと思い合うんだけれど実際は違うというわけ


ある意味、人それぞれ違う世界に住んでいる

霊はいてもいいし、いなくてもいい、

2013年7月26日金曜日

授業して1年

平成25年度1次隊の隊員が授業を見に来てくれた


自分は平成24年度1次隊なので、ちょうど一年下の後輩である(年齢はバラバラだが)

長いことタンザニアに住んでいたんだなぁと思った


さて、授業の様子を写真に撮ってもらったのだが・・・・毎回変わり映えがない(笑)
しょうがないね、こんな風に毎日ただただ授業をしているのである

三角比(サイン・コサイン等)を中3でやります

スカスカだけど、これでも出席率が多い方のクラス

相変わらず前で説明させるとウマいタンザニア人
そうやって説明するんだなぁ~



前回にも書いたが、「下手にやる余裕」というのを意識していて、


うまくできなさそうだから・・・
 →①もっと完璧に準備できてからやろう
 →②準備ができていないしやめよう
 →③精いっぱい準備したつもりだけどうまくいくか心配だなぁ・・・

とウダウダ考えるのはやめるようにしている(といってもついついやってしまうのだが)

まぁ「甘く」という意味ではなく、「自分はこんなもんだよなぁ」と割り切ってリラックスをする感じ



スワヒリ語も、通じるか分からないけどチャレンジしていく。通じなかったら「ガア~ン!」とショックを受けるのではなく、まぁまぁそんなもんよと

授業でも、自分よりよっぽど生徒が説明した方が分かりやすいのであればお願いして、こちらも勉強させてもらう


どこかのお坊さんが「恥をかきたくなければ、恥をかきなさい」と言っていたのだけど、なるほどそういうことなんだなぁと思う




しかし1年住んでいても、語学力ってそんなに上達しないものなのね(笑)

ただただ暮らすだけならそれほど語学力はいらないということが分かった

多分英語にしたってそうで、本当に中学レベルの英語ができればまぁ暮らしてはいけるのでしょう

2013年7月24日水曜日

お料理とありがたい肉

しばらく間が空いてしまった


久々に授業をし始めたのと、新しい環境(家)への適応疲れからか、

夜9時ごろには寝てしまう生活が続いたのだ(幼稚園児か・・)




さて、近所のドコで野菜が買えるとかドコで肉が買えるとか等、だんだんと分かってきた。

何せ冷蔵庫があるというのと、今の時期は葉物の野菜が食べられる貴重な時期であるということから、家で料理をするようになったのだ


牛丼を作ってみたり

お好み焼き(っぽいキャベツ焼き)を作ってみたり

単純にワインとチーズを食べたり

とにかく何でも煮て食ってみたり

基本的には野菜鍋を食べているので、生活が健康的に(そして優雅に)なってきている

「健康的に」というのは重要で、
この1年ロクな食生活をしていなかったので(油ものとソーダばかり)、
来月の健康診断で血液検査をした時にどんな値になっているのか・・・非常に危険なのである

あまりにもヒドイと日本に帰らなきゃいけないかもしれないわけで・・・

野菜中心の生活をしたいと思う



      ☆      ☆      ☆    

鶏肉が食べたければ、鶏そのものを買いに行くわけだが

近所ではゲージに入れて売られている


家で絞めるのは面倒なので(自分でやりたくないってのもあるし)

近くのおじいちゃんにお願いして絞めてもらう


鶏は1羽が10000Tsh~15000Tsh(500円~750円)と、なかなかの高額である
牛肉や豚肉は1kgで8000Tsh(400円)くらいだから、比較すると鶏が一番高いという事が分かる

ちなみにおじいちゃんに絞めてもらって、羽を取って小さく切ってもらうのにかかるお金は
500Tsh(25円)である。


つい最近タンザニアへやってきた新隊員をここへ案内したときに、絞める様子を見て少し驚いていた


自分も最初は驚いたりかわいそうだと思ったものだけれど、慣れたのだと思う


普段から道を鶏や牛が歩き回っているし、肉は丸ごと売られているし、

「自分が毎日食べてる肉は、つい最近まで生きていた生き物なんだ」
というのが当たり前に感じられる
鶏肉に関しては、自分が指名した鶏を食べているわけだから余計にである


かわいそうといえばかわいそうだけど、そうやって他の命を糧にして今まで生きてきたし、これからもそうやって生きていくのである

ありがたいなと思って、おいしくいただくのみである

2013年7月18日木曜日

安全基地

注文していた家具が完成!

知り合いの家具屋さんでお願いした

棚と机

机と小さな台


思っていたより丈夫な物を作ってくれたので嬉しい


さて、これで家はとりあえず完成!住むところが安定したので次は仕事!



仕事上のこれからの課題は、

「同僚や生徒と信頼関係を作ってモチベートして、一緒にがんばること」



・・うーん、「まだそんなこともできてないんかい」と言われそうだが、できていないのである



正直、1年もいて友達と呼べる友達もいないし(知り合いならたくさんいるが)
特別慕ってくれる生徒もいないし


自分の人間性の問題だと思うんだけれど、どうしても距離をとってしまうんだよなぁ


自分が安心できる場所(安全基地)が完成したことで、気持ちが変えられると思う



タンザニアでの生活をもっと楽しいものにしていくために、ここがターニングポイント

2013年7月15日月曜日

冷蔵庫、アイロン、炊飯ジャー

冷蔵庫、アイロン、炊飯ジャーを購入



<冷蔵庫>

冷蔵庫があると生活が変わる

単に冷たい水が飲めるというだけでも幸せなのだが、

やっぱり基本的にその日に使い切らなきゃいけない食材とか調味料というものが、保存可能になるという利点は大きい

マヨネーズやバター、牛乳などはこれまでほとんど買ったことがなかったし、
せっかくもらった「麺つゆ」も、一回開けると使い切らなきゃいけないから開けてなかったし


自宅での料理の幅は増えるだろうなと思う。ありがたい。



<炊飯ジャー>

日本に一時帰国した際に「飯ごう」を買ってきており、これまでその飯ごうでご飯を炊いていたのだが、炊飯ジャーだと火をおこす必要もないし、焦げ付かないように注意して見る必要もないし、そして洗うときにツルリンと米がとれてくれる

これまたありがたい機械である



<アイロン>

実はタンザニアの人たちは服のシワをきれいにのばして着ている。(日本の方がシワシワの人が多いかも)

シワシワのシャツを着ていると逆に目立つというか、だらしないのである。

電気がなくても、鉄でできた専用のアイロンに炭を入れて熱くしてシワをのばすのである。


また、砂ですぐに汚くなるはずの革靴も、毎日きれいにして履いてきている。タンザニア人はきれい好きなんだと思われる

2013年7月14日日曜日

下手にやる余裕

電気があるので、休日は優雅にパソコンを使える

お金を払えばインターネットは使えるので、自宅で動画をダウンロードして見たりする


桂枝雀さんとか立川談志さんの落語が好きなのでそれらを見ていたのだが、

たまたま談志さんといかりや長介さんが話をするという番組を発見したので見てみた



その中で談志さんが

「賢いやつは二流のままでいる」
「下手にできる余裕がある」

という話をしていたのだが、あぁ~、その通りだなぁと思った



これまでの自分を振り返ると、本当に余裕がなかったというか、

必死で完璧にやろうと無理して無理して、(そういう時期は必要だとは思うけど)

「どう?ミスなくできているでしょう?」

という感じで仕事をしてきたように思う。



要は一流を目指そうとしていたわけなのだが、結果的に自分に余裕はないし、余裕がない事は相手にバレバレだし、人間的なミスというか味のない仕上がりになっていたことは間違いない


「下手にやる余裕」という考え方はすごいなと思った。

下手にしかやれないのにそれを気にしないという事ではなく、もっともーっと上のレベルの話



自分の目指したい像が少しだけ見えたような気がした


電気のおかげ?である(笑)

2013年7月12日金曜日

家具の注文

家具がないと物が床にしか置けないので、家具屋で注文をしてきた。
(前の家は家具が最初からあったので、買う必要がなかった)


実はおととい校長が、技術学校の人を紹介してくれたのだが、
「安く作ってあげるよ」
と言って、工賃は確かに破格に安かったものの
材料費がめちゃくちゃに高く、
「そんなにいい物を作らなくていいから安く抑えて!いっぱい家具を買わなきゃいけないから」
と言ったのだが、どうもしっかりした物を作りたいらしく、お断りしたのだった


道端でベッドやら机を作っている家具屋のおっさんを知っているので(以前、蚊帳をひっかける柱を作ってもらった人)

そこへ行って、机を2つと棚を1つ、そして小さな台を1つ注文した。(地面に絵をかいて「こういうのを、これくらいの大きさで作って!」)


合計で1万円ほど


まぁまぁ、この値段で家具がそろえば文句はないかな

どんな物ができあがるか、楽しみである(*^^)


      ☆      ☆      ☆ 

さて、久しぶりに授業をしてみると、

しゃべりたくても、英語もスワヒリ語もぜんぜん出てこない!


・・・こりゃあまた勉強しなおして、どんどん使っていくしかないなぁ(笑)

2013年7月11日木曜日

過去から現在にタイムスリップしてきた人

意気揚々と電化製品を買いに出る毎日(今が一番楽しい時期かもしれない)

さて、湯沸かしポットを買った


これで火を使わずにお湯があっという間に沸かせる!
なんて便利なものを手に入れたんだろうか!


実際に使ってみると、・・・・・マルチタップから



ポンッ



という音がして、マルチタップが壊れた



「どうしたんだろう?」と思い、違うマルチタップにつなぎ変えたら




とりあえずお湯が沸かせた!・・・・・・けど、



マルチタップのコードからしゅうしゅうと煙が出始め、壊れた


被害に合われたタップ達


どうやら、安物のマルチタップ(300円~400円)だと、

湯沸かしポットの電力量に耐え切れずに壊れてしまうらしい


電気を使うとこういうことも起こるのね


      ☆      ☆      ☆  

さて、今までは灯油や炭を使って料理をしていたのだが、

これからは、


ガスです


炭と違って火をおこす手間がかからないし、

灯油と違って、ススがでない


なんて便利なんだろう これを考えた人は素晴らしいな



過去から現在にタイムスリップしてきた人のような気持ちで(笑) 毎日楽しんでいる

2013年7月10日水曜日

引っ越し

しばらく更新をしていない間にいろんな事があった。

南アフリカとザンビアへの旅行

そして・・・


「引っ越し」



ついに半年越しの願いであった引っ越しである。


部屋は一人暮らしにぴったりなサイズに変わり

裸足で歩いても足が汚れないタイル張り

キレイなトイレ(シャワールーム)

潤沢な水

窓ガラス付の窓


・・・そして何より

電気がある!!



かつては蚊帳の中でライトを照らしながら、限られた電力で生活をしていたのだが、

今では電気の心配なく、明るい部屋でのんびりくつろげている。


部屋の隅まで明るいということは、虫(特に蚊)の存在にすぐに気づけるので重要である。


日本にいたら当たり前にそろうはずの物ばかりだけれど、

どれもありがたくて、幸せである。



職場も校長先生が変わり、心機一転、新しいスタートといった感じである。

がんばる!


※南アフリカとザンビアの写真はまた時間のある時に載せます