2012年11月16日金曜日

なぜ間違うのか

今回は数学の話

連立方程式や二次方程式などを教えているのだが、生徒を見ていると

それ以前の基本的なところでのつまづきが多くみられる。

彼らは大真面目である。

これが正しくできるかどうかは「一行目の式がどう見えているか?」にかかっている。

恐らく、彼らの思考を推察するに・・・


「5」、「2x」、そして「5-3」が浮かび上がって見えているのだと思う。


しっかり学習ができていると、(下の写真は正解)

「-5」、「2x」、「5」、そして「-3y」がそれぞれ浮かび上がって見えるはずだ。
(少なくともオレはそうだ)


こういうのって、繰り返し繰り返し練習をして、無意識にできるようになるものだと思う。
(九九をすらすら言えるようになるのも同じこと)

彼らは初等学校(小1~中1)のときに、繰り返し学習をしっかりできていなかったのだと思う。
日本でいう中学2年生になっても、「かけ算表」を見ないとかけ算ができない生徒が
いるくらいなのである。


自分が中学校(福井県)に通っていた時、「ドリコン(ドリルコンテスト?)」といって、
週ごとに演習問題を繰り返し繰り返しやらされていたのを思い出した。
・・・でも、あの経験で今の基礎ができていたのかと思うと、すごくありがたいと思える。


授業の初めに百マス計算、というのが日本で流行ったが(今でも?)、

授業の初めに基礎の計算ルールの確認、を繰り返し繰り返しやっていこうと思った。


・・・ちなみに彼らに「-3-2は?」って聞くと、高確率で「-1です!」って間違いの返事がくる。
オレからすると、「あぁ~、その手(間違え方)があったか。」

生徒たちは、毎日すばらしい間違え方を発掘してくれるので、
どうして間違ったのか、その考え方を解明するのが楽しい(笑)

1 件のコメント:

  1. 国家試験がある国の高校生の数学の学力を想像していましたが、意外! 基礎ができていない生徒もいるようですね。
    学力に、大きな差があっても、指導時間て限られてるんでしょう?
    でも、短い演習問題をこつこつこなすことが、本当は、一番早い近道のような気がしますね。
    福井県の小中学校の学力が日本一なのも、当たり前にやらされていた”ドリコン”の習慣のお陰なんでしょうか?
    継続は力! 体罰への姿勢も、信念をまげずに、やり抜く中に、道が見えてくると思います。
    君がタンザニアの子供たちに、何ができるか・・心から応援しています。

    返信削除