2012年11月12日月曜日

体罰について(その3)

長い間いろいろ考えているのだが、

最終的には体罰はなくなって、コトバで指導がなされるようになってほしい

という自分の感覚は変わらなかった。これは目指していきたい事のひとつ。


とはいえ、ただ
「体罰はやめましょう」
と言ったところで事態は変わらないし、

「やめろ!」
といって止めさせたところで、生徒は好き勝手をするようになるだろうし、

本当の意味での解決にはならない。



・・・体罰について改善したければ、

①「タンザニア人(生徒も教師も)に合った生徒指導のシステムを提案すること」
②「教師に体罰という手段をとらせないよう、生徒の方に働きかけていくこと」

の2つの方法が思いつく。

はっきり言って、①にはすごく時間がかかる。少なくとも自分の活動中にできる内容ではない。(何代にもわたって取り組むのならあるいは・・・)



②の内容は、もしかしたら自分にもできるかもしれない。
まだ入学したばかりの時期から、「コトバで理解していくこと」を話して聞かせ続けるのである。

小学校卒業までにたくさん叩かれて育ってきた生徒たちなので、
第一段階では、「先生に棒を使わせないでね(体罰をさせないでね)」という指導になるだろうか。

これは、「ある一定のラインを越えると体罰は行われるよ」という体罰ありきの指導なのだが、
仕方がないように思う。
逆に、ここでラインを越えた生徒をなぁなぁにして終わらせてしまうと意味がない。
この段階での体罰は避けられないように思う。(自分もここの教師なので例外ではない)


段階を上げることができれば、体罰は「問題行動が起こってからの対処方法」ではなく、
「問題行動が起こってしまうのを防ぐためのもの」へ変わり、

教師が「必要があれば体罰はするけれど、ウチはする必要がないんだよね!」と言うような学校へ近づけるように思う。


水面下で個人的に、または協力してくれる教師と一緒に、または学校全体で、
どれだけ徹底して生徒に話をしていくことができるのか。

これが重要になるだろう。

この観点からいくと、来年はForm1(1年生)の担当をぜひやらせてもらいたいと思う。


(これまで長々と自分の思いを書いてきたが、今後変わっていく可能性はある。また、たくさんの問題発言を含んでいることも承知である。ただ、逃げてはいけないのだと思う。この学校、国にお世話になっている身として何をすべきか、考え続けたいと思う)

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