「Hole in the wall」
10年以上前に、インドで行われた教育のためのプロジェクト
スラム街にパソコンを置いて、インターネットなど自由に使えるようにしたもの
それまでグーグルもウィキペディアも知らなかった子供たちが、次第にいろんな情報を検索して学習していったということらしい
確かに、開発途上国で生活をしていると、その感覚は分かる
教科書やインターネットなどの「学習するためのツール」が経済的事情で手に入らない子供がたくさんいるのだ
家にテレビがなければ、より自分の知る情報は限定されたものになると思う
全員ではないが、その中で「もっと勉強したい」、「もっといろんなことを知りたい」と思っている子供はいるし、まだ知ることや勉強することの楽しさに気付いていない子供もいると思う
こういう状況だと、Hole in the wallプロジェクトは、子供たちにとって大きな意味があったんだろうなと思う
思い返してみると、自分の経験の中ですごく印象に残っていることは、「YOU TUBE」を初めて見た時の事だ
自分の好きな動画を検索していつでも見ることができるなんて、便利すぎる。スポーツでも仕事でもなんでも、自分が真似したいと思える人の動画を何度も見たりじっくり分析したりできるやん・・・
とすごく興奮したのを覚えている
人が話している内容を、動画を何度も止めながら文字に起こしてノートに書いてみたり、テニスの動画をスローモーションで何回も見たり、いろんなことに利用した
「学習するためのツール」が手に入らない子供がたくさんいると書いたが、これは事実で
今のところ、教科書の内容をただ黒板に書いていくだけでも、教師が授業をする価値があるのだ
生徒は「知識を得るため」に授業を受けに学校へ行く
ただ、インターネットが自由に使えるようになれば、こういう形態の学校は需要がなくなっていくだろう
「先生が黒板に書いていることは、ネットを見れば載っている」
学校は何のためにあるのか、新しい目的が問われることになると思う
デジタル機器が途上国の教育の形を変えていくことになるかもしれない
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