ある実験があった
実験者が持たされた紙には、ランダムにたくさんのアルファベットが並べられている
そして、同じ並び方でアルファベットが書かれた紙を、たくさんの紙の中から見つけ出して、検査官に渡すという実験
その検査官の反応が
①さっと紙に目を通して確認し、「どうも」と言って手元に置く
②目を通さず、何も言わず手元に置く
③目を通さず、何も言わずシュレッダーにかける
の3パターンあって、
①のパターンでは、③のパターンより2倍意欲的に実験者が作業をしたのだ
そして、②のパターンは③のパターンとそう変わらない意欲性だった
結論;相手の努力を無視することは、それを破り捨てるのと同等のモチベーション低下を招く
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ケーキミックスの話
水を入れて焼くだけで完成するケーキミックスの売れ行きがよくない
会社の人は、どうしたらもっと売れるか考え、
ケーキミックスの中身から卵と牛乳の成分を抜いて売り出したら、より売れるようになった
手間暇が増える分、「私ががんばって作ったケーキだ」と他の人にも食べさせられるようになったからだそうだ
結論;がんばって作ったものは自分自身が高い評価をすることができ、またそれが自信にもなる
☆ ☆ ☆
上の2つの話を知り、生徒のモチベートの一つの形が思い浮かんだ
「簡単ですぐにできるものだったら、生徒もなんとか取り組んでくれるかな」という発想とは逆に、
少し手間暇のかかる課題を投げかけてみる
そして、ちょっとでも課題達成に向けて頑張っていたら、それをもらさずに認め評価する
・・・今でもよく考える事なのだが、学校の授業って、国内で有数のすごく教え方のうまい講師の授業をビデオで録画して、それを生徒が見た方がいいんじゃないかと思うことがあるのだ
「現場で、生身の人間が教えるメリットってなに?」
それについてはいろんなことを考えてきたけれど、今回の話はそのメリットに入れられる気がする
なぜなら、やはりビデオだと、分かりやすい解説がたくさん出てきて、「できるね、次。はいできるね、次。はいわかるね、次・・・・・」と進めていくタイプの授業になってしまいがちだと思うし、また勉強する人の途中までの努力が報われづらいように感じる
生身の人間が教えるメリットの1つ・・・・「モチベート」
課題が難しくて生徒が分からなくなっても、途中途中の達成や努力を評価してモチベートして、自信をつけてもらう
こうやって書くと当たり前のように感じるけど、日々の授業の中で意識できてないときも多い
そうなると、ビデオの方がいいってなっちゃうかもしれないもんね
意識しようと思う
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