2012年9月28日金曜日

分岐点

今、ウチの学校は少しバタついている。

あと1か月すると、Form2の生徒(中学3年生)は国家試験を受けなくてはならない。しかもその国家試験で
平均30点以上をとらないと進級できない
というキツ~い決まりがあるのだ。

さて、つい先日模擬試験の結果が返ってきたのだけれども、その結果が散々だったらしく、

模擬試験によると、
・進級できる点数をとれた生徒は9名(約150人中)
・数学の平均点は3点で、基準の30点を越えたものは0人

という状態だった。全員分の名前と点数が掲示され(日本では個人情報の保護の観点からしないと思うが)インターネットでも見られるのだが、それを見た生徒たちも驚きを隠せない様子。



緊急で会議が開かれ(・・・授業の時間に)、「この現状をどうするのか」という議論になった。

そして、いろいろ案が出たのだと思うが(スワヒリ語の会議を全て理解するのは不可能だった)、急に
「タニ、あなたはこの後授業がありますか?」
「いいえ、今日の授業はすべて終了しました。」
「そうですか、すべての教科ではないですが、どんな授業をしているのか、見なくてはなりません。数学もその教科の一つです。明日授業を見に行ってもよいですか?」
「問題ありません。」

・・・なんだろう急に、と思って隣の先生に確認すると、
「模試の成績がよくなかった教科があるでしょ。その先生の授業を調査するんだよ。先生に問題があるのか、生徒に問題があるのかを見るために」

ええ~!!オレ関係ないじゃん!!(笑)
この学校に赴任したばっかりだし、そもそもForm2は担当さえしてないし・・・


・・といっても、授業を見てもらえることなんてなかなかないし、実際ラッキーではあるな。こうなったら、むしろたくさんの先生に見てもらって、改善点とか良い点を教えてもらいたい。



しかし今回の調査は、いつもなかなか授業に行かない先生たちにとってはちょっとした事件であり、普段はガラ~ンとしている職員室も、今は先生たちが一生懸命準備をして、授業参観にそなえている。

「いつもこうしていれば、多分問題は解決すると思うんだけれどな・・・」

と思いつつ、がんばっている先生や生徒たちと一緒にいられる雰囲気を楽しんでいる(^_^)


そうそう、みんなでがんばっていこう!そしてたくさんの生徒が進級できたらHAPPYだな~。
まだ1か月ある。これからに期待!



☆☆☆
実は上にも書いたForm2の国家試験の対策として、ムトワラ市街地近辺の学校を対象とした「mathematics competition」を開催することになった。JICAの理数科教師が主催である。学校対抗で数学の問題を解いたり、教えあったりする企画である。

招待状をいくつかの学校に持って行ったが、校長先生たちの反応はなかなか良かったように思う。ぜひたくさんの参加があって、みんながよい結果を出せればいいなと思う。これは入試ではないので、「誰かががんばって受かったらその代わり誰かが落ちる」なんてことはないのである。極端な話、全員が合格することも可能なのだ。
これもこうご期待!

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