最近、毎日のように職員室で生徒達が20~30人ずつ、棒で叩かれている。
普段叩かれなさそうな生徒まで叩かれているので、「なんでだろう?」と思って見ていると、
どうやらテストの点数が悪かったからということらしい。
・・・う~む。
ちなみに叩いている先生は、実はあまり授業に行っていない人である。
・・・う~む。
なるほど、この先生のテストで悪い点をとると叩かれるから、みんながんばって自分たちで暗記してテストに臨み、その結果叩かれる生徒がこれだけにとどまっているわけか(充分多いけど)
おれが教えてる数学なんて、叩かれる心配がないし、「数学は難しいからね」と納得してもらえるということもあり(実際難しいケド)、みんな点数が悪いもんね。
・・・う~む。
自分が小学校、中学校の時を思い返すと、テストの成績が悪ければ親に怒られたりして、「怒られるのは嫌だし勉強しなきゃ」という思いで頑張った記憶がある。
つらかったけれども頑張れたし、今の自分を作ったとも言えるよい経験である。
ただ、別に怒られなかったとしても、成績が悪ければ自分自身が嫌だったし頑張ろうと思っていたから、これが必要だったかと思うと分からない。
この叩かれている生徒たちが、「次は叩かれたくないから勉強しなきゃ」と思って、化学なら化学で勉強して頭に詰め込んで、なんとか合格点がとれたとして、その知識が何になるっていうのだろう。
もちろん頑張った経験は無駄ではないし、目標を達成した喜びは本物だけど、こういうことを繰り返していくうちに、「自分がやりたくて」立てた目標を「自分の意志で」達成していく能力や意欲というのが、どんどんそがれていくような気がするのだ。
叩かなかったら怠けて何にもしないから、それよりは叩いてでもやったほうがマシだ、という意見があってそれもその通りだなと思うけど、
まぁそれはその人の人生だから、別にいいんじゃないかとも思う。その人が「この人かっこいい」とか「こんな人になりたい」とか「この仕事は素敵だ」とか思えるものが見つかれば頑張り始めるんじゃないだろうか。
世の中の大人達がキラキラしてカッコよくて、仕事もプライベートも楽しそうにしていれば子供は自然と「ああなりたい」と思えて、頑張り始めるように思う。
あらさがしをしたり足を引っ張り合って、みんながつらくなる世の中じゃなくて、みんなが元気に・・・
・・・・う~む。なんの話だ・・・・
とにかく、あんまり目の前でビシバシ叩かれると、こんな感じでいろいろ考えてしまうからやめてほしい(笑)
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