2013年5月30日木曜日

タンザニアの笑い

家の近所のマーケットにある、行きつけの食堂にご飯を食べに行ったのだが、




マーケットは燃えて無くなっていた!

恐らくデモの際に焼けてしまったのだろう。



近くにいた女性に「食堂はどうなっちゃったの?」と聞いたら、

「火をつけられちゃったよ、アッハハハ」

と笑っている。

え~!アハハじゃないだろう!



少しぼうっとしていると、その食堂の兄ちゃんが外で食べ物を売っているのを見つけた。



「おうい、調子はどうだ?」といつものように聞いてくる。

「調子はいいよ。店はどうしたの?」

「警察が燃やしちゃったよ、だから外で仕事してるんだ。アッハハハ!」

本人も笑っている。

すると不思議なことに、なぜかこちらまで笑えたのだった。



笑った後に「Pole sana (お気の毒に)」と言うと、

「ありがとう、もう元気になってるよ」



自分の店を燃やされて、悲んだり落ち込んだりしたに違いないのだ。

でもそれを笑い飛ばして気丈に仕事をしている。


強いし、素敵だなぁと思った。

なかなかできないことだけれど、自分も頑張れるし周りも明るくするし、最高なことだ。


それに比べて自分は普段いかに小さなことでイライラしたり落ち込んだりして、それを態度に出してしまっていることか(笑)


タンザニアの「笑い」の奥深さというか、力強さを見た瞬間だった。



       ☆          ☆          ☆

このマーケットはムトワラの中でも特に激しくデモ活動が行われていた場所の一つで、道で爆弾を爆発させたりする人達が建物内に逃げ込んで行くため、建物を燃やすに至ったのだと考えられる。お店の人からすると、とんだとばっちりである。

ちなみに前回のデモのとき、このマーケットに買い物に来ていて、「警察が来た!逃げろ!」という声がしてから、食堂の中に隠れさせてもらった。その時は何事もなく済んだけれども、もしも今回そうしていたら建物ごと燃やされていたというのだから、何とも恐ろしい話である。

1 件のコメント:

  1. え~っ×× デモって、小競り合い程度に思ってました。

    マラリアもそう、デモや事故 健康・・命がけだね!

    日本に住む外国人の方の話からも、

    今の私たちの生活が、本当に恵まれていて、満たされていて

    幸せなことだと、もっともっと、感謝しないといけませんね。

    本当に、心身共に、元気で頑張ってください。

                  t-mama

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