2013年4月18日木曜日

エチオピアへ行っていました

ブログ更新が滞っていた。

4月の頭から「任国外旅行」でエチオピアへ行っていたのだ。

青年海外協力隊では、一年の間に20日間の任国外旅行が認められている。
(行ける国は、指定された数か国に限られる)

オレは一度日本へ帰っているから、今回のエチオピア旅行と合わせて、
この20日をほぼ使い切ったことになる。


さて、エチオピアの詳細については今後紹介していくとして、


とにかくイイ国だった!!

同期隊員全員と会うことができたというのが一番うれしいことで、
またエチオピア隊員に案内してもらって、オイシイとこ取りができたのもよかったと思う。

ご飯もおいしかったし、古い建物や文化も楽しめたし、自然も雄大だった。


そして・・・一番驚いたのはタンザニア人とエチオピア人の違い!

顔も体型も性格も全然違う。

女の人は、こう言うとよくないかもしれないけどエチオピアの人の方が断然キレイで細い。
先輩隊員いわく、南の国へ行くほどゴリラっぽい顔に近づいていくらしい・・・失礼な話だが、事実だと思った。

性格についてはみんな品があるというかおとなしい感じで、
自分が思っていた「アフリカの人像」がタンザニアの限られた範囲内だけのことだったのだと知った。


エチオピア北部にあるラリベラという町のマーケットで、人込みの中を歩いていた時に、牛が暴走しているのに出くわした。

「危ないなぁ」と思っていると、牛は人込みをぬって遠くへ走っていった。
遠くの方で誰かが取り押さえようとしていた。

その時にふと思ったのだが、

「人々が全然さわいでいない!!」

盛り上がり好きのタンザニアだったら、絶対みんな大騒ぎをして、やじ馬につぐやじ馬でごったがえするはずである。

しかし、ラリベラの人々は、牛に当たらないようにスッスッとよけるだけであった。

これはカルチャーショック!!


タンザニアの外に出ることによってたくさん驚きがあったし、改めてタンザニアについて知ることも多かった。

また気持ちを新たに活動を頑張っていきたいと思う。

2013年4月3日水曜日

怒りについて

さて真面目な話


タンザニアへ来てあたたかい人間性に触れて、小さなことに動じず落ち着いてニコニコといられる人間になるのかな・・・・

と思ったらその逆で、小さなことにイライラしていつもブスッとしている自分。


なんでだー??って長い事考えていたのだけれど、今日たまたま思いついたことがあった。



例えば、学校の生徒がちょっと離れたところから「タニ」と呼んできてそっちを向いたら、手招きをチョイチョイとしていたとする。

これで若干イラッとするわけである。


で、なんでかと考えたところ、イラッとする原因は95%くらい『妄想』なんだと思う。


上の例えに関しては、
「生徒なんだから先生を呼び捨てはダメだろう」「用事があるんだったら自分が来いよ」「ナメてるのかな」「ここでホイホイ行って、こういう状態が続くのは嫌だな」・・・・

とか頭の中で一瞬『妄想』して、イラッとするのである。


ところが当の本人はというと、何にも考えずに「先生ちょっと来て」くらいの感じで呼んでいるのであって、こっちが一人でイライラ妄想をふくらませているのだ。



日本とこちらでの文化の違いというのが大きいと思う。日本では失礼にあたる行動でもこちらではそうならないとか。




生徒が「ナメているから呼び捨てして」「自分が動きたくないから」「調子に乗って手招きで」呼んでいる。・・・・じゃなくて、

生徒が呼んでいる。・・・・である。




変な形容詞を自分勝手につけずに、目の前で起こった事の真理をまっすぐにとらえることができれば怒りはなくなるのかな、と思った。


・・・ってすげー難しいことだぞ!だって日本人だもの(笑)日本人ってそういうところ気にするもんでしょ。


自分は人に不快な思いをさせないようにしつつ、人の行動については『妄想』せず真理を捉える。


今の自分に足りなくて、必要なことなんだよなぁ。


あとの一年を乗り切るカギになるかも、と思ったのでした。


更新;ちょっと前の投稿の「間違いなく思い込み」っていうのが今回の『妄想』と同じ意味だなと気付いた。新しく思いついたことではないと発覚。大事なことはちゃんと覚えておこう(汗)

2013年4月2日火曜日

安心、安全って・・

ダルエスサラームで、新隊員(平成24年4次隊)の歓迎会をしていた。

今日、バスで任地へ帰ってきたのだが、


05:30 バス乗り場にバスが来ない→予約してたバスは故障のためか走らず

06:45  代わりのバスがやってくる→予約してたバスよりシートがすごく狭い

10:30  バスが故障し、一時間の足止めをくう

15:30  道端の物売りと、同じバスの乗客が揉め始める

15:35  口論がエスカレートし、ケンカになる

15:40  村人がやじ馬でバス周りに集まってきて、騒ぎ始める

15:45  村人がバスに投石を始め、窓を割られながらバスが走って逃げる

16:30  帰宅


といった一日だった。


・・・・なんて一日なんだ!ハプニングしか起こってない!

日本ではぜーんぶありえない事だもんね。

安心、安全はそうそう簡単に手に入るものではないんだなぁと実感。


バスに石を投げられたとき、俺らにできることって「逃げる」ことだけだった。
日本だったら?110番があるし、あっという間に警察が来てくれるだろうし、けが人もすぐに病院へ運べるだろうし、そもそも村人が石を投げてくることなんてない。

でも、これがこっちの現実だし、何かあったら自分で自分の身を守らなきゃいけないし(笑)

代わりのバスが納得のいかないバスだったとしても、お金とかはゼッタイ返ってこないし(笑)


あと一年、無事に生き抜くのみ!

2013年3月28日木曜日

ねっといぞん

最近ネットの調子がよくない。

タンザニアへ来る前は、ネットどころかパソコンの充電さえできないんだろうと覚悟していたのに、実際はネットに依存しまくっている状態である。

他の国とつながるための手段というのもあるが、タンザニア国内で他の隊員と連絡をとりあったり情報を共有したりするのにネットは活躍している。

ネットがないと、隊員同士で連携をとって行う仕事はすご~くやりづらくなる。


パソコンとi pod(touch)は今、必需品!


      ☆      ☆      ☆

さて、電気関係のトラブルはあるものの、水の方は「雨期」ということで問題ナシ。
雨が降ってきたらバケツを軒先において、いっぱいになったら家の中に取り込む。

・・実際そ水の量も80リットルのバケツ3杯とかなので、運ぶ時は重労働である。
だけど、「この水を全部好きに使えるんだな~」と思うと嬉しくなってがんばれる。

最近運動をしていないので、ちょっといい運動になっている。

2013年3月26日火曜日

立ち入り禁止

「引っ越してやる~!」と思ってから少し経つが、今の現状は・・・

家の玄関先のテラスの入り口にロープを張って、敷地内立ち入り禁止にしている。
「このロープから入らないこと」と子供たちには言ってあり、最近はテラス内に入って家をのぞいてくる子供はいない。
一度、ロープをくぐって入ろうとしかけた子供に、「チャパ(棒でたたく体罰)されたいの?」と聞いたところ「逃げろー」と去ってから、「あそこへ行くとたたかれるかも」と思われているのかもしれない。

はぁ、若干サツバツとした感じになってしまったけれども、これで家にいる時間はリラックスできる。


任地へ来る前になんとなく抱いていたイメージは、
「近所の子供や知り合いたちと毎日楽しく話をしたり遊んだりするアフリカ生活」
って感じだったけど、今はほとんど真逆の状態になっている(笑)
う~ん、でも自分では自分のことを、今までよくがんばったなぁ~って思う。

子供たちは何も悪意を持って家をのぞいたり、ちょっかいを出したりするわけではない。毎日毎日暇をしているところに外人が来たら、動物園の動物みたいなもので、気になってなんとなく見たり、反応してほしくてちょっかいを出したりしてしまうのだろう。

ただ、毎日のほんの些細なストレスでも、積み重なると火山の噴火みたいにドカーンと爆発してしまうもので、一回だけ、イライラして家の壁を思いっきり蹴りまくるという事態になったことがある。「・・・はっ!オレは何をしているんだ!」ってすぐに我にかえったけれども(笑)
芸能人のことを考えると、どこへ行っても周りの目があって、すごく大変なんだろうなって共感した。


さて、プライベートの時間を安心してゆったりと過ごせるようになったことでちょっとした変化があった。

外で子供たちが「たにー」と声をかけて寄ってくると、今までは「うっとおしいな」と感じていたのだが、今は素直にかわいいなと思うようになった。
過ぎたるは及ばざるがごとしって言うけれど、このくらいの距離感ならあたたかい気持ちで接することができるな、と実感!

初めて任地へ来た時より状況は悪くなっているけれど、残りの1年間で少しずつ「自分が思い描いた理想のアフリカ生活」を実践していけるんじゃないかなと思う。


もはや自分にとってこの環境は「修行」だと思うけれども、
乗り越える価値がある壁だし、がんばりたい(*^_^*)



2013年3月22日金曜日

間違いなく思い込み

最近このブログを見てくれる人がなぜかどんどん増えてきていて、嬉しい反面「最近はマジメな内容ばっかりになってて楽しめないだろうな~(笑)」と思った。

「そういう時期」(いろいろ悩む時期)も終わりの方に来ていると思うので、またタンザニアの面白いことをたくさん紹介していけたらいいなと思う(^_^)

      ☆      ☆      ☆

さて、昨日自分自身に対して驚いたことがあった。

ムトワラを出発する東大生達と最後のご飯を食べて話をしていたときに、
その一人が「歩いていたら小さい子が手を握ってきて、手をつないだまま△△まで行っちゃいました。」という話をした。

「いいね~」「和やかだね~」と、みんなほのぼのとした反応。オレも同じように「微笑ましい光景だなぁ」って思った。


・・・・・でも、その時に一つ思い出したことがあった。


実はその2日前、自分にも同じような状況が起こっていたのである。

学校からの帰り道、たまたま小学1年生くらいのちいさな子供たちの下校と重なり、
「たにー」「たにー」
と話しかけてくるので、いつもの感じで「はいよー」と返事をしながら歩いていたのだが、
その子供の一人が近づいてきて、手を握ったのである。


その時のオレの対応・・・・・・・・・「手を振り払う」


・・・・・えぇ~!!!そうだ、あの時無意識に手を振り払ったのを思い出した。
自分ってなんて最低なヤツなんだ!

なんで振り払ったのだろう?

よ~く考えてみると、
手を触られた瞬間に、「わーい、オレは外人に触ってやったぞ!わーい!」という悪意のようなものを感じて、「触るなよ」という気持ちで振り払ったのだと思う。

でも、今思うとそれは間違いなく思い込で、その無邪気なかわいい子を若干傷つけたことだろうと思う。


ちょっと心がすさんでしまってるんだろうな、と反省(笑)

自分次第で、「微笑ましい光景」も「殺伐とした光景」に変わっちゃうんだなとすご~く実感したのだった。本当に、すご~く実感。

2013年3月21日木曜日

実現できたら

東大生は今日が最終日。


振り返ってみると、彼らはできる限りいろんな事をやっていたな、という印象だ。

休日に生徒を学校に呼んでアクティビティをやったり(先生も呼んで通訳をお願いして)、生徒の家を訪問したり、旅行をしたり・・・

普段の授業やアクティビティに加えて、いろんな事をやっていた


今の自分の立場になるとよく分かるのだけれど、「○○をやりたいね」っていう話になったときに、それを実行することってなかなか難しいことなのだ。

「したかったけど、できなかったね」という結末になることが多いのではないだろうか。


でも、彼らはやりたいと言ったことをほぼ実行に移していて、尊敬できるところだった。


「それ、やっちゃうんだ。」
「それって、やろうと思えばやれるんだ。」


そんな事をたくさん思った。
心にブレーキをかけずに走って行けば、大概の事はできてしまうんだ、と思った。


授業も一生懸命やっていて、こっちも学ぶことがたくさんあって、そして逆にもう少しこうした方が分かりやすいのではと思うところもたくさんあった。


それを見る中で初心にかえることができたし、また自分が持っている技術も改めて実感することができた。


教師を初めて5年目、こっちへ来て半年が過ぎたところで、無意識に慣れてしまった部分があったけれども、これをきっかけにリフレッシュして、また授業を楽しめるようになれそうな気がする。



ボランティアって何か?
タンザニアで何ができるのか?


ということを悶々と悩む日々が続いていたので、本当にいい機会になった。


いろいろチャレンジしたいことはあるけれど、自信満々で自分自身も楽しめるような授業を作っていくこと。

これが実現できたらいいなと思う。