2013年6月4日火曜日

チナ

「チナ」

これは「中国」という意味で、タンザニア人が中国人と間違えて(もしくはアジア人を称して)呼んでくる言葉である。


こちらに来た当初は「間違われてるな」くらいにしか思っていなかったし、
単に呼びかけの言葉として使ってくる人が多いのだが、


何度も何度も言われるので、「違う、日本人だ」という思いがほんの少しずつ大きくなってくる。


また、「チナ!フーハー!ホーハー!ワハハハハ」と、

昔の中国のカンフー映画をネタにした、からかいの言葉がくることも多い。


こういうことがあると、挨拶の意味で悪意なく「チナ」と呼びかけてくる人達も、自分を馬鹿にしているように聞こえてイライラがつのる。


何か月という期間をかけて少しずつじわじわと大きくなっていくイライラ。



でも、毎回イライラするのも嫌なので、どう対処しようかとあれこれ試行錯誤してきた。


人によって対処法はいろいろだと思うが、
自分は最近これを「試練」だと思うようにしている。


自分の人間性を試すために用意された試練


・嫌なことを言われた時に、イライラせずにいられるか
・もしイラっとしても、その熱をすっと冷ませられるか
・もしイライラが冷ませられなかったとしても、それを態度や口に出さずに機嫌よくいられるか


そう考えると、毎日が修行である。


例えば今日は自転車に乗って買い物に行ったのだが、自転車をこいでいると・・・

「チナ!オイ!」近所の兄ちゃん

「フハホハー!」近所の兄ちゃん

「チナ!チナ!」サッカーをしている子供たち

「チナ!」村のおばちゃん

「フニャホニャ~」小学生

「フニャモナー、ワハハ」中学生

・・・


ありがたい話である(笑)こんなに大勢の人が試練を与えてくれるのだから


でも今は一人で家にいるから、ひと言叫びたい(笑)・・・

「オレはチナじゃないんだー!」

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